■自律進化組織を創る方法として、

患者サービス研究所では、

「HIT-Bit」

というコミュニケーション・モデルを提唱しています。

 

これは、

1日5分、自分の価値観を発言し合うものです。

 

このHIT-Bitによって得られる変化は、以下のようなものです。

 

・職員の視野が広がり、大局的な観点からの意見や固定観念にとらわれない発想が飛び出す。

 

・職員の他責発想がなくなり、みずからより良くする自律発想へと移行します。

 

・職員同士がなんでも言える風通しの良い関係になります。

 

・職員が互いに理解し応援し合うので、人間関係の悩みが解消され離職が減ります。

 

・新たな視点と良い関係性によって、これまでにない実践が生まれ生産性が向上します。

 

■にも関わらず、

かならずしも、職員がみな喜んで参加するわけではないだろう、と

お考えでしょうか?

 

たしかに、

みなさんが、ご自身の組織や部署で

「1日5分、自分の価値観を言い合おう」

と言っても、

否定的な反応が返ってくるであろうと想像されることは、正しい予想だと思われます。

 

なぜ、良い組織になるのに、職員は歓迎しないのでしょうか?

 

■そこには、こんな心理が働いているからです。

 

・そもそも、この同僚たちの前で自分を開示したくない。

 

・人前で話すことに慣れていない。

 

・(漫然と働いていて)特に意見が浮かばない。

 

・みんなにどう思われるかわからないので言いたくない。

 

そして、最も大きな理由は、

「責任を負いたくない」

という心理です。

 

稀に、自覚的にそう思っている職員もいますが、

多くは無自覚です。

 

「自分が言わなければ、やがて上司が決めてくれる」

 

そして、

「上司が言った通りにやってダメだったら、自分は責められない」

という意味です。

 

■あれこれ意見を言えば、

「では、自分はどうするのだ?」

と問われるので、言いたくない

……という心理です。

 

しかし、この心理に流されていては、

永遠に、その組織は、

「自律進化組織」

になることはできません。

 

組織の上層部や上司が

「責任は問わないから、感じるままに話してみて」

と投げかけ続け、

部下職員が、

「感じるままに話しても、理解し応援してもらえる」

ということを学習すれば、

職員は、どんどん自分の価値観を出すようになります。

 

そのうち、実践できることだけを

どんどん実践すれば、

 

まさに、それが

指示・命令をしなくても

現場職員がみずから気づき考え改善し続ける

「自律進化組織」

です。

 

■「責任を負いたくないので発言したくない」

という心理を尊重していては、

いつまでも、

上層部や上司が発言し、

その発言に責任を持ち、

うまくいかなかった場合には、

他責発想になっている部下からも責められる、という構図から脱却できません。

 

反対に、

職員がどんどん発言するようにし、

自律発想になった部下が、どんどん話し合い行動してゆく、という構図へと移行しましょう。

 

そのためには、

「話したいことがない」

「人前で話したくない」

「考えるのが苦痛」

「特に気づいたこともやりたいこともない」

といった否定的な反応に振り回されないことです。

 

■とは言うものの、

「強制して価値観を言わせても、良い効果にはつながらない」

と思われることでしょう。

 

その通り、強制によって自律は生まれません。

 

押し付けによって、職員が活き活きとすることはありません。

 

では、どうするか?

 

■患者サービス研究所では、そのため、

6ヶ月をかけて、

大きな抵抗感の摩擦を生じることなく、

徐々にテイクオフできるようにプログラムを構成しています。

 

2ヶ月後には、

ほぼ全員がそのコミュニケーション・モデルに参加しています。

 

3ヶ月後には、

「1日5分では終わらないのですが…」

というほど活性化することも珍しくありません。

 

6ヶ月後には、

予期しなかった問題提起やこれまでになかった改善提案が飛び出すようになります。

 

まさに、自律進化組織です。

 

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