職員の視野が狭くなる職場、広くなる職場

職員の視野が狭くなる職場、広くなる職場

■経営者や管理職の多くが

部下に対して、

「なぜ、もっと大局を見ないのか?」

「なぜ、もっと先のことを考えないのか?」

「なぜ、それは私の仕事じゃないというのか?」

「なぜ、危機感が乏しいのか?」

と感じているように見受けられます。

 

その原因は、

本当の目的を明示せず、

目標を明示しているからに他なりません。

 

「目的」

とは、矢が刺さって止まる「的」の字がある通り、

ゴールのことです。

 

「目標」

とは、「め+しるし」という字の通り、

ここを目指したらゴールに近づくはず、という

目印のことです。

 

そして、多くの組織においては、

目印に到達することを至上命題のように掲げるので、

部下職員は、

ゴールに近づいているかどうかをそっちのけにして、

目先のことに埋没していってしまい、

視野が狭くなってしまうのです。

 

部下職員が

「大局を見ない」

「先のことを考えない」

「私の仕事じゃないという」

「危機感が乏しい」

という思考になってしまうのは、まさにその結果なのです。

 

■そして、さらに困ったことに、

職場で、職員同士が、

互いにそれを助長しあってしまう傾向にあるのです。

 

というのも、上司も部下も

目標を目指しているので、

目標以外の話をタブー視してしまうからです。

 

それが冒頭の図です。

 

ささやかな違和感があっても、周囲から

「そんな小さな話、どうでもいい。

もっと業務を左右する話をするべきだ」

と言われてしまいます。

 

驚くような大胆なアイディアを思いついても、

「そんな思いつきのような話、現実的じゃない」

と言われてしまいます。

 

また、

「このことだけはどうしても気になる」

といった、ごく個人的な想いを抱いても、

周囲から

「そう思うのってあなたくらいでしょう」

と言われはしまいかと思うと、

とても打ち明けられません。

 

「そもそも、構造的な問題ではないか」

などの、社会問題のような課題感を持っても、

周囲から

「それを言ったからどうなるものでもない」

と相手にされなければ、

二度と考えることさえ止めてしまうことでしょう。

 

こうして、職場では、

お互いが牽制しあって

話題を制約し、視野を狭めてしまい、

 

小さすぎず大きすぎず

地味すぎず派手すぎず

ほどほどの話題だけが交わされるようになる結果、

 

極めて狭い視野の中での話題しか

許されなくなってしまいます。

 

そうして残ったのが、

「目先のこと」

です。

 

このままではクレームになる、

このままではミスが続く、

このままでは自分たちがあまりに大変だ、

といった

「これだけは削れない」

という話題だけが残るというわけです。

 

そんな視野の狭い職場で、

抜本的な改善や

これまでにない新しい手法が

生まれるはずもないのは、明らかでしょう。

 

■したがって、

自分の職場を進歩的な職場にするためには、

あえて、

意図的・作為的・計画的に、

職員の視野を広げてゆくことが不可欠となります。

 

具体的には、

「思いつきのような大きな話、歓迎するよ」

「小さな違和感、大切だね」

「社会問題もみんなできちんと考えなければ」

「個人的な想いにもぜひ耳を傾けよう」

と、

目先こと以外のことをこそ、大事にするという意思表示を常にする、ということです。

 

時々では習慣化しないので、

日々リマインドがなければなりません。

 

誰かやる人だけが呼びかけても風土にはならないので、

全員が関わらなければなりません。

 

押し付けても浸透しないので、

むしろ職員からの想いが引き出されなければなりません。

 

患者サービス研究所が展開している

「HIT-Bit」

は、まさに、

「日々」

「全員が」

「想いを出す」

コミュニケーション・モデルです。

 

職員が互いに、

目先こと以外のことをこそ、大事にするという意思表示をするので、

「思いつきのような大きな話、歓迎するよ」

「小さな違和感、大切だね」

「社会問題もみんなできちんと考えなければ」

「個人的な想いにもぜひ耳を傾けよう」

というメッセージが毎日飛び交います。

 

そうすると、

「わたしたちは、いつも目先のことに追われているけれど、

そもそもどこを目指していたのか?」

「本当にこのままで良いのか?」

「抜本的に見直さなければいけないのではないか?」

と、大局的な視点で考えるようになります。

 

そのため、HIT-Bitをしていると、

思いがけない問題提起や

予期しなかった改善提案が、

どんどん飛び出すことが当り前の組織になります。

 

■みなさんの現場では、

「職員の視野を広げるために」

どんなことをしているでしょうか?

 

もし視野を広げ、

目標に拘泥せず、

目的を見失わない、

みずから進歩する組織にしたいならば、

「HIT-Bit」

は最もシンプルで、有効です。

 

■HIT-Bitについては、

現在、1Dayセミナーを実施しています。

 

一過性の施策を卒業し、

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

 

◆  2月15日(金)13:30〜16:30【東京】

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◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

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