■セミナーや講習会では、

しばしば、コンサルタントや講師が、

「〜〜のように言われていますよね」

と話すと、受講者が

「そうそう、〜〜です」

と聞いていることがありますが、

実は、そのやりとりによって、

本質が埋もれてしまっていることが多々あります。

 

たとえば、

「このようなコミュニケーションを取るよう、日頃から心がけることが大事ですね」

という講義を聞くと、

「そうそう、心がけることが大事」

と聞いてしまうことでしょう。

 

しかし、

「日頃から心がける」

ことほど難しいことはなく、

「あれ以来、みんなが日々継続できた」

ためしがないのが現実でしょう。

 

にもかかわらず、研修講師はほぼすべて、

あたかも、

「心がけましょう」

と言えば

「その日から習慣が身につく」

と思って講義をしています。

 

本当にそれで良いのでしょうか?

 

またたとえば、

「自分の考えを書き出してください」

「そして、グループ内で話し合ってください」

というワークの後、

「それら自分の考えが明らかになったのですから、

それをどのように進めてゆくかを考えましょう」

という講義を聞くと、

「そうそう、自分の考えが明らかになった」

と聞いてしまうことでしょう。

 

しかし、

研修の場で、とってつけたようにして自分の考えを出してみても、

また、普段心を開いて話し合っているわけでもない人と話し合ってみても、

大抵の場合、それは本心ではなく、

「本当の本心は、もっとふさわしい時・場所・環境・相手にのみ打ち明けることができる」

というのが現実でしょう。

 

しかし、研修講師はほぼすべて、

あたかも、

「その場でのワークで本心が引き出せた」

と思って講義をしています。

 

本当にそれで良いのでしょうか?

 

■上記2つのような事例は、

みなさんのうちのほとんどの方が

何度となく体験していることでしょう。

 

このように、

常識のようにまかり通っていることのほとんどが、

考えてみれば、

おかしいことばかりです。

 

なので、いま世間に出回っている組織論(つまり、リーダーシップ論、モチベーション論、コミュニケーション論、ホスピタリティ論など)に対しては、

とりあえず、

「本当だろうか?」

と本質を考えてみることが大切ではないでしょうか。

 

■つまり、多くのことが

「そじゃないねー」

なのです。

 

メラビアンの法則の、

55%、37%、8%に、

客観的な根拠などあろうはずがないでしょう。

 

メラビアンの法則を聞いて、

「本当だろうか?」

「そじゃないねー」

というアンテナを持てることが大事です。

 

マズローの5段階欲求の言うような、

「尊厳欲求が満たされると自己実現欲求が現れる」

ということはないでしょう。

 

わたしたち自身、

尊厳欲求が充分に満たされていないときでも、

自己実現欲求がある、ということはいくらでもあります。

 

マズローの5段階欲求を聞いて、

「本当だろうか?」

「そじゃないねー」

というアンテナを持てることが大事です。

 

■ぜひ、世間で常識とされていることの多くが

正しいことではない、ということに

お気づきいただければ幸いです。

 

そのためには、世間で常識とされていることに対して、

まず、

「そじゃないねー」

と、考えてみることを習慣にすることをお勧めします。

 

それが、表層にとらわれず、

本質を見抜こうとする習慣(本質思考)だからです。

 

つねに、世間の常識を疑い(というより、その逆が正しいと想定して)、

「そじゃないねー」

と、

既成概念を壊し、

固定概念を捨てるからこそ、

これまで見えていなかったことが見えて、

本質を捉えて、

ゴールまで最短最速の道が拓けるはずです。

 

これまで

「なぜ、打ち破れないのか?」

と悩んでいた壁を、打ち破ることができるはずです。

 

■このように書くと、

いつもご覧くださっている方々は、

「患者サービス研究所は、いつも承認が大事だ、と

言っていたじゃないか」

と思われるかもしれません。

 

それはむしろ

「そだねー」

を口癖にすることであり、

 

職場で

「そじゃないねー」

を乱発することは、承認習慣と逆行することではないか、と

思われる方もあるかもしれません。

 

その通りです。

 

■職場の同僚に対しては、つねに

「そだねー」

と承認する習慣を大事にしてください。

 

そして、

世間の常識に対しては、つねに

「そじゃないねー」

と本質を見抜こうとする習慣(本質思考)を大事にしてください。

 
 

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