■世の中には、

自分が望んでいることと反対のことをして苦しんでいる人が

たくさんいます。

 

「あの人のことが死ぬほど嫌い」

と言いながら、

その職場で働き続けたり、

 

付き合い続けても良いことにはならないと

知っていながら、

「この人と別れられない」

と付き合い続けたり、

 

上司から頼まれれば断れず

「頑張ります」

と引き受けたものの、そこまで情熱がないので責任を果たせず、

結局、かえって自分の株を下げてみたり、

 

人と人が揉めた時には、

双方から事情聴取し、

良いことは良い・悪いことは悪いと明らかにした上で、

今後のために、理解し合えるところはないか?と

話し合えば良いものを、

摩擦を嫌うあまりそのままにしたために、

なんども同じ問題が起き、

その都度、悩んでみたり、

 

絶対に謝っておいた方が、

自分にとっても良い環境を作れるとわかっていながらも、

プライドや意地が邪魔して、どうしても謝る気になれず、

大切な可能性を失ってみたり、

 

……といった事例が、

みなさんの周囲にも、数限りなくあるでしょう。

 

それほど、わたしたちは、

自分が願っている結果にはたどり着かない道を、

みずから選択して

嘆き、驚き、怒り、恨み、疲れ、泣いている、ということです。

 

人はみな、

「重度のすっとこどっこい」

だと言わざるを得ません。

 

悲しいとか愚かというのを通り越して、

滑稽にさえ感じるかもしれません。

 

しかし、

こんな自分を、

天から俯瞰すれば、

「そっちへ行ってはいけない」

と、自分を正しい選択へと導くことができるはずです。

 

■ところが、

これが組織となると、

優秀な人が集まって決めるのだから、

「お互いに客観視できるので、

きっと冷静かつ科学的な、正しい判断をするだろう」

と想像するのですが、

現実は、その逆で、

「組織ぐるみのすっとこどっこい」

ということが、あまりに多いのです。

 

関与する人数が多いほど、

私利私欲・私憤私怨が作用して、

すっとこどっこい度がアップする、ということでしょうか。

 

■たとえば……

 

職員のモチベーションを上げるにあたっては、

「お金じゃない」というモチベーションが大事、

とわかっていながらも、

なぜか、多くの組織では、

すぐ待遇でなんとかしようとする、という傾向があります。

 

また、

職員が受け身で当事者意識が乏しいことを嘆き、

「自分で考える習慣を身につけさせなければならない」

ということに行き着くのは良いのですが、

そのため、

「自分で考える組織にするための研修」

を企画し、

「管理職は全員参加!」

などと、参加を強制している、という例も多々あります。

 

よく見受けられるのは、

「職員が、当院の理念を理解できていない」

と困った結果、

毎朝、理念を唱和させたり、

理念をカードにプリントしてネームカードに入れさせたりと、

結局、

理念についての具体的な話をしていないので、

職員が誰も具体的に何をすれば良いかわからず、現場が変わらない

という事例も珍しくありません。

 

あるいは、

職員の接遇に対するモチベーションを上げたい、と

望んでいるにも関わらず、

外部講師に高いお金を払って、

「接遇の基本をきっちり教えて欲しい」

と依頼するため、

研修では、頭ごなしに、

「ああすべき、こうすべき」

という講義を受けさせる結果、

ますます職員のモチベーションが下がる、

ということも、典型的です。

 

クレームがあった時には、

「患者さんとの人間関係が築けていなかった。

人間関係を築くことが大事だ」

といいつつ、

「では、人間関係ってなんですか?

と問われても、管理職が説明できないので、

「人間関係は人間関係だ。それくらいもっと自分で考えろ」

と精神論で乗り切ろうとする、という状況は、

むしろ、ほとんどの現場に存在するのではないでしょうか。

 

スタッフの退職が相次いで、

いよいよ

「スタッフのモチベーションを上げるためには、

褒めることが大事だ」

と言いつつも、

現場では、良い結果が出た時に褒める「評価」ばかりをするため、

職員はみな

「結果ばかりを求められている」

と閉塞感を覚えて、

かえってモチベーションが下がり萎縮している、という様子もよく聞きます。

 

年度の区切りには、必ずと言っていいほど、

経営者から大事な理念の話がなされるものの、

 

■このように、

願っていることと逆の方向へ向かって猛進している場面について、

みなさんのお心あたりも1つや2つではないでしょう。

 

前職場でも、隣の部署でも、自分の直属の上司も…

と、心あたりがたくさんある方もいるでしょう。

 

それほど、

世間には、

願っていることと逆の方向へ向かって猛進している

「すっとこどっこい組織」

が存在している、ということです。

 

しかし、組織も個人と同じで、

そんな自分の組織を、

天から俯瞰すれば、

「そっちへ行ってはいけない」

と、正しい選択へと軌道修正することができるはずです。

 

ぜひ、

「すっとこどっこい経営」

を、一日も早く卒業されることをお勧めします。

 

そして、ぜひ、

みずからを俯瞰し、

本来願っていた方向への最短最速の道を進まれることをお勧めします。

 

■そのためにも、

従来の組織論(モチベーション論、リーダーシップ論、ホスピタリティ論、マネジメント論、コミュニケーション論など)をベースとしたコンサルタントに振り回されてはなりません。

というのも、

従来の組織論そのものが、

手段に重きを置いており、

「本当はどっちへ進めばよかったのか」

と俯瞰する発想に乏しいからです。

 

ぜひ、本質を明らかにするコンサルタントを見抜き、

選んでください。