人生の切り売りをさせる職場か? 泣ける職場か?

人生の切り売りをさせる職場か? 泣ける職場か?

■突然ですが、

みなさんは、日々、泣いていますか?

 

もちろん、

「部下が言うことを聞いてくれない」

という「泣く」ではありません。

 

給湯室でシクシク「泣く」でもありません。

 

患者サービス研究所の研修では、

よく受講者のみなさんに、

「日々、泣いていますか?」

とお訊きしています。

 

それは、

「この仕事、理屈じゃない」

「この職場、お金じゃない」

と、日々の中に、やりがいや誇りを感じて、泣ける瞬間があるか?という意味です。

 

■もし、

「この仕事には理屈ではない魅力がある」

「この職場にはお金じゃ買えない瞬間がある」

と思えないとすれば、

その職員は、

人生を切り売りしているだけではないでしょうか?

 

二度と帰ってこない時間を、

お金に変えている人生です。

 

時間はお金では買えないことは言うまでもありませんが、

その帰らざる人生の一部を

1時間数千円で売り渡している、ということです。

 

そう思ったら、

いくら労働契約をしたからと言っても

「安すぎる!!」

のではないでしょうか?

 

こうした心理のもとでは、

人は、

「契約したことは果たす義務はあっても、

それ以上のことをする義理はない」

「必要最低限の業務だけをすればよい」

という前提になってしまうでしょう。

 

それが、医療福祉の現場においては、

患者さん利用者様に対して、

ドライで事務的で機械的な対応となってしまうのですから、

罪は深いと言わざるを得ません。

 

「この仕事、理屈じゃない」

「この職場、お金じゃ買えない」

職員がそう感じられない職場で、

いくら接遇研修を行なっても、

「そこまでやる必要あるんですか?」

と、冷ややかな目で拒絶されてしまうのは、

必然でしょう。

 

そうならないためには、

職員が

「お金じゃない!」

と思えるよう、

やりがいを感じてもらえる職場にしなければなりません。

 

■では、職員が

「お金じゃない!」

と思えるようになるために提供するべきなのは、何でしょうか?

 

それは、

労力や時間や報酬などの損得から離れることに他なりませんから、

 

論理必然的に、

残業削減でもなければ、

有給休暇取得促進でもなく、

ラダー制度の充実でも、

評価報酬制度の整備でもないことは明らかです。

 

■それがつまり、

「泣ける瞬間があるか?」

ということです。

 

改めて、お尋ねします。

 

みなさんの現場は、職員の方々が泣ける職場でしょうか?

 

職員の方々は、泣いていますか?

 

■では、泣ける瞬間とは、どのように設計すれば良いか?

 

まず、そもそも

「お金じゃない!」

と泣ける瞬間とは、

やはり必ずそこに人がいる場面でしょう。

 

というのも、

「おれ、すごいシフトを作ったぜ!」

と独り泣く人はいないはずです。

 

「ダブルチェックしたら、間違いが無かった!」

といって拳を握りしめて泣くこともないでしょう。

 

「難解な医学書を調べて、ついに理解できた!」

と泣く人もいないでしょう。

 

人が感動して泣くのは、何らかの

「人との関係性の中でだけ」

であることはお判りではないでしょうか。

 

いずれにしろ、

ぜひ、医療従事者の方々に、

「この仕事をしていて本当に良かった!」

と泣ける場面が、日々あることを願っています。

 

患者サービス研究所では、

病院・施設から依頼された研修の際に、

(時間と手間をかけることができる場合には)

その病院・施設の動画を作成して、上映しています。

 

何気ない、ちょっと嬉しかったことから、

いまでも忘れられない患者さんの言葉などを綴り、

病院からも患者サービス研究所からも、

いっさい主張を差し挟まず、

 

職員の方々からのレポートの言葉だけを編集するので

日常を切り取っただけの動画ですが、

 

むしろ、だからこそなのか、

受講される職員の方々は、

よく涙を流しながら観ています。

 

そんな、

実は感動の瞬間にあふれた医療現場なのですから、

医療従事者の方々には、いつも、

「この仕事をしていて本当に良かった!」

と感じて、

元気と勇気を新たにしていただきたいと、

勝手ながら、願っています。

 

■では、

誰とのどんな関係性を築けば泣ける職場になるのでしょうか?

 

実は、

「心に染み入るメカニズム」

が、あります。

 

「泣ける場面が生まれる、感動の方程式」

があります。

 

実は、TVドラマでも小説でも映画でも、

泣ける場面には、

その方程式が見てとれてしまうのですが、

その話は、またいずれしましょう。

 

今日は、ともあれ、

医療従事者の方々が、いつも、

「この仕事をしていて本当に良かった!」

と感じて、

元気と勇気を新たにしていただけたら嬉しいです。

 

「感動の方程式」

は、

HIT-Bit 1Dayセミナーでは、

時々、時間のある限りご紹介していますので、

機会がありましたら、情報共有しましょう。

 

ちなみに、

「笑いの公式」

もありますが、

これも、

もしみなさんが聞いておきたいと思ってくださるなら、

いつか共有しましょう。

 

■なお、本当に泣くかどうかは別として、

職員の方々が、

「この仕事には理屈じゃない魅力がある」

「この職場にはお金では買えない瞬間がある」

「この仕事をしていて本当に良かった!」

と感じ、

やりがいと誇りに満ちた職場を創るには、

 

「誰とのどんな関係性を築けば泣ける職場になるのか?」

が明らかになることが必要です。

 

患者サービス研究所の提唱する

「HIT-Bit」

は、まさにそれを実現するためのコミュニケーション・モデルです。

 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2019年12月23日(月)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年2月1日(土)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

A5判、76ページ

1部800円となります。

お求めはこちらから