■ときどき、

「HIT-Bit、やっています」

と、病院や管理職の方から言われることがあります。

 

が、よく聞いて見ると、

本来のHIT-Bitではないこと多いのが実情です。

 

1日5分のコミュニケーション・モデルという点では

間違いありませんが、

その目的と進め方については、

誤りがあることが多々あります。

 

■そもそも、HIT-Bitの最大の目的は、

「自律進化組織を創ること」

つまり、

「組織体質」

を創ることにほかなりません。

 

逆に言えば、

一時的なイベントを卒業するということでもあります。

 

しかし、多くの組織には

「永続する組織体異質」

を創る思想がありません。

 

つまり、現実には、つい

「一時的なイベント」

をしてしまっている、ということです。

 

永続する体質をつくるならば、

経営陣には、

「なんとしても続ける」

決意、あるいは覚悟が不可欠です。

 

■たとえば、よく話題に上がる

「サンキュー・カード」

で、みなさんも、続かないという経験をされているでしょう。

 

サンキュー・カードとは、

職員同士、感謝や敬意や喜びなどのメッセージを

カードに書いて送り合う、という

職員間のコミュニケーションや職場の風通しをよくするための

仕組みです。

 

最初は、新鮮なので、楽しんでやる人もいます。

 

しかし、

改めていうまでもありませんが、

面白がってやってくれる職員もあれば、やらない職員もいます。

 

つまり、

「やっている人だけがやっている」

という状態になりがちです。

 

そして、そのやってくれている職員も

やがて飽きたり、他のことに追われるなどして、

サンキュー・カードを送らなくなってしまいます。

 

「苦しみの新しいものを楽しみといい、

楽しみの古くなったものを苦しみという」

という仏教の言葉もあります。

 

人間は、そもそも

「何かを習慣化すること」

が大の苦手です。

 

誰にとっても、

「続ける」

ことは至難の技なのです。

 

なので、面白がって始めてくれたことも、

必ず、やがて続かなくなる時が来るのは、明らかなのです。

 

「永続する組織体質」

を創ることが簡単ではないのは、このような理由があるからです。

 

サンキュー・カードも、

すたれてきた時、組織には打つ手がありません。

 

強制的にやらせるものもありません。

 

そのため、

経営陣・上層部に

「絶対に続けさせる」

という決意や覚悟がなければ、変えようがありません。

 

本当の組織体質を変え、

組織を変えたいのであれば、

このことに気づかなければなりません。

 

しかしながら、世間では、職員が互いに

「スマホでサンキュー・カードを送りあえる」

といったアプリケーションが売り出されています。

 

しかし、

紙のカードであろうと、アプリケーションであろうと

続かないのは同じです。

 

「続かないのが当り前」

が、人間の心理構造だからです。

 

そこで、

「サンキュー・カードを送ったりもらったりすると、

ポイントが貯まる」

「そのポイントが貯まると、

自己研鑽や福利厚生の助成を受けることができる」

ようにして、

なんとかメッセージ交換を活性化し持続させようとするシステムも、最近は出回っているようです。

 

しかし、このような、

感謝や敬意や喜びのメッセージを金銭的価値に転換できる仕組みは、

絶対にやらない方が良いでしょう。

 

メッセージを送る目的がブレて、

本来の目的が職員間の関係性づくりだったはずが、

他の目的で、

同僚に感謝や敬意や喜びの意思表示をすることほど、

関係性を損なう過ちはないからです。

 

■このように、

「職員が面白がってやってくれればよい」

という発想では、絶対に永続しませんから、

やはり経営陣・上層部に

毅然とした覚悟が必要となるのです。

 

いかなる施策も、続かなければ、

なにも蓄積しないので、

組織としての成長もありません。

 

職員が入れ替わるたびに、振り出しに戻ってしまいます。

 

このように、

「やってくれている職員もいる」

という状態で満足していることを、

「属人経営」

と言います。

 

やる・やらないが職員任せであれば、

やる人もいるけれどやらない人もいる、という

属人的な取組で済ませているからです。

 

これは、

「組織づくり」

ではありません。

 

また、属人的な取組では、

情報や価値観をシステマチックに職員間で共有しないので、

まして引き継ぎもなければ、

蓄積もされません。

 

ということは、

組織としての成長にはつながらない、ということです。

 

つまるところ、

「自律進化が当り前」

という組織体質が実現しないということなのです。

 

■HIT-Bitについても、

経営陣の方々が、

「みんなやってくれているようです」

と、傍観者的な感想をおっしゃることが時々あります。

 

こうした現場では、

「みんながやらなくなってしまいました」

という時が必ずやってきます。

 

良いものであっても、続けるのは至難の技だからです。

 

そもそも、現場職員の方々は、

HIT-Bitをやれば多くの方が、

「話しやすくなって良い」

とは思いますが、

 

多くの方々が、

「毎日、時間を割いてHIT-Bitをやってでも、

これまでにない新たな問題提起や改善提案を

どんどん出して、日々成長してゆこう」

と思うことはなかなかないからです。

 

なので、

やっているうちは時々面白い意見や取組が生まれることもありますが、

 

やがて、

楽しみは古くなれば苦しみとなり、

「そこまで時間や労力を割いてやるほどでもない」

と思うようになり、続かなくなってしまいます。

 

■このような

経営陣が

「絶対に組織体質を変える」

という決意・覚悟がなく、

 

やる・やらないを現場職に任せにしているならば、

それは、

「組織づくり」

ではなく

「一時的なイベント」

に過ぎません。

 

それは本来のHIT-Bitではありません。

 

本当に組織体質を変え、

「指示・命令をしなくても、

現場職員がみずから気づき、考え、話し合い、行動することが当り前の自律進化組織」

となり、

「経営者・管理職が

予期しなかった問題提起や改善提案が

日々挙がってくる現場」

を実現したいのであれば、

単に1日5分のコミュニケーションをしてみるのではなく、

 

本来の

「HIT-Bit」

を実践されることをお勧めします。

 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2020年2月1日(土)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月1日(日)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月29日(日)13:30〜16:30【東京】

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◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

A5判、76ページ

1部800円となります。

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