■コンサルタントと名乗っていながら、
「コンサルタント業務をすれば良い」
と思っている人もたくさんいます。

みなさんも、
たとえば、
研修を行なっても、
その後、現場がどうなったかについて、
まったく関心を示さないコンサルタントを見てこられたのではないでしょうか。

にもかかわらず、
翌年には、また
「今年も研修をしませんか?」
と売り込んでくる、という始末です。

本来、現場をよくしたいコンサルタントならば、
研修で良くなったのかどうか、
検証したいはずです。

また、昨年の研修で改善したならば、
今年は、その研修は不要なはずです。

つまり、こうしたコンサルタントは、
「研修を売ることにだけ関心がある」
ということにほかなりません。

あるいはまた、
たとえば、みなさんが相談をしている中で、
「では、その点を具体的に進めるにはどうすればよいでしょうか?」
と質問しても、コンサルタントから
「それは、次の段階で検討されればよいのではないですか?」
と返答された、ということがあるのではないでしょうか。

現場を良くしようとしているのに、
自分の守備範囲外のことになるととたんに関心がなくなる、
というコンサルタント。
こういうコンサルタントも珍しくはないでしょう。

■そもそも、人や組織を変えたいならば、
本来、
「人や組織が成長するのは、
IN-Putによってではなく、OUT-Putによってである」
ということを知っておいた方が良いでしょう。

本を読んだから(IN-Put)、成長するのではなく、
本を読んで受けた刺激を、
日常における言動に反映してみて(OUT-Put)はじめて、
体験を通じて、学びが自分のものとなり成長するのです。

トレーニングをした(IN-Put)から、成長するのではなく、
トレーニングによって壊された筋肉が、
筋肉痛とともに、
組織を再生することによって(OUT-Put)はじめて、
トレーニング以前よりも厚く丈夫な筋肉になり、成長するのです。

このように、
本を読んだり、
トレーニングしたり、
机に向かって勉強したり、
研修を受けてディスカッションしたり、
……と、ついIN-Putの様子は、
目に見えるので、

その様子が見えることで、
あたかも成長しているように感じてしまい、
「IN-Putによって成長するのだ」
と誤解してしまうのでしょう。

しかし、実際には、そのIN-Putの後、
それを活かしたOUT-Putがなされていれば、はじめて
成長するのです。

逆に、いくらIN-Putがあっても、
その後にOUT-Putがなければ、成長はありません。

毎日毎日、何冊も読む「大量読書」が
一部の人には流行っているようですが、
重要なのは、一冊からひとつだけでも何かを得て、
その後の日常の中で発言したり行動したり、と、
OUT-Putしなければ、
読まなかったのと、どこが変わるでしょうか?

このように、
「IN-Putによって成長する」
という幻想にとらわれているからこそ、
じぶんもコンサルタントも
本当の成長の機会や仕組みを見失いがちになってしまうのです。

■さて、
組織向けのコンサルタントの中でも、
さかんに、
「ディスカッションを通じて学びます」
という人がいます。

ディスカッションは、
発言したり討議したりするので、
一見、OUT-Putのように思われるかもしれませんが、
それは間違いです。

その研修自体が、
現場の日常と切り離された機会だからです。

重要なのは、
普段一緒に働いている同僚たちとの間で、
または、
普段やりとりしているクライアントとの間で、
普段の業務をする中で、
なにを発言し行動するか?

研修の場から日常へと飛び出して
学んだことを活かして体験してみること、
それこそが、OUT-Putです。

なので、
本当に現場をよくしたいというコンサルタントならば、
「研修後における現場の言動を変えようとする」
します。

そして、本当に
「研修後に現場を変えることができているのか?」
が気になるコンサルタントは、
必ず、
「どのように変わったか?」
を検証しようとするものです。

■これからは、
医療現場に、
効果の少ない研修に費やす時間も労力も予算もありません。

本当に効果のある取組だけを見抜いてください。

そのためには、
「どのように職員からのOUT-Putがなされるか?」
を設計しているコンサルタントを選ぶことをお勧めします。