■最近の、継続している刑事ドラマといえば
井ノ原快彦主演の『特捜9』
あるいは、
東山紀之主演の『刑事7人』
または、
水谷豊主演の『相棒』
を挙げれば、おおよそ代表的な作品は出そろうでしょう。

一方、
以前のロングランの刑事ドラマを挙げれば、
『太陽にほえろ!』
『特捜最前線』
『Gメン’75』
といったところでしょうか。

以前の刑事ドラマでは当り前だったのに、
最近の刑事ドラマではまったく見なくなった場面があります。

もちろん、
一つは、アクションシーンです。

爆発、クルマのクラッシュ、銃撃戦、といったシーン。

さらには、
ヘリコプターを飛ばしたり、
地方ロケや海外ロケをすることも
めっきり減りました。

これは、みなさんもご存知の通り、
予算が減ったからです。

以前、メガ広告といえばテレビしかなかったので、
メガ広告を出したい企業の予算が、
テレビに集中して注がれたからです。

いまは、メディアが増え、
テレビを視聴する人口も減り、
予算を集中しても効果が上がらなくなったからです。

そして、もう一つ
以前の刑事ドラマでは当り前だったのに、
最近の刑事ドラマではまったく見なくなった場面とは、

事件の現場に集まった刑事たちに向かって、
ボスが
「宮本・佐々木両刑事は、ガイシャの身元の割り出し」
「わかりました!」
「そして、ニョッキとサンダル!」
「はい!」
「2人は、銃声を聞いた者はいないか、付近の聞き込みだ!」
「はい!」
「それから、
八っつぁんと熊さんは、犯行に使われた弾丸のライフルマークから、下手人を突き止めてくれ」
「へい!」
「がってんだ!」
と、次々に指示を出す場面。

さらには、
スタンドプレーをした若手刑事には、
「貴様、思い上がるな!」
と、ボスからの鉄拳制裁が、容赦なく下される、というシーンも当り前でした。

いまそんなことをしたら、
若手刑事は、すぐ退職代行会社に頼んで、退職し、
翌週には最初から居なかったかのように姿は見えず、
ボスもパワハラ認定のうえ処分されてしまいますが・・・。

■要するに、
刑事ドラマの世界においても、
昭和の時代の作品は、
完全な上意下達だったのに対して、
令和になった今の作品はは、
上下関係がなく、フラットな組織になっている、ということです。

「特捜9」でも「刑事7人」でも「相棒」でも、
責任者はいません。

一人一人が自分で考えて行動しています。

そこに指示命令は、一切ありません。

協力したければ協力し
一緒に動きたければ動く、
まさに自律した人たちばかりなのです。

■そして、ここからが最も重要なのですが、

自分が必要と思えば、必要な人のもとへ
どんどんみずから足を運んで、
相談し、
協力を取り付けてしまうのです。

昭和の感覚なら、
部署をまたぐ依頼は、
自分の上司から、他部署の上司に話を通してもらってからでなければ、
他部署に出入りすることもできませんでした。

いまは、
調べて欲しければ鑑識に、
遺体のことは監察医に、
情報が必要なら他部署に、
どんどん、直接自分から足を運んだり、
相手の大好きなアーティストのコンサートのチケットを与えて
協力するように懐柔したりと、
自発的に動いています。

■「そんなの
ドラマだからやれるのだ」
とも言えますし、
「刑事の世界でさえこうなのか」
とも言えます。

ともあれ、言えることは、
確実に時代が変わってきていると言うことです。

たとえば、
「なぜハンコじゃなきゃいけないのか?」
が、最近は、
「ハンコじゃなくてもいいよね」
へと変わってきています。

「なぜラッシュアワーの通勤電車で通勤しなければいけないのか?」
が、最近は、
「リモートの方が合理的だよね」
へと変わってきています。

■ここからが、みなさんの現場に直結する話ですが・・・、

なので、
「なぜ上司にお伺いを立てなければ、他部署に依頼してはいけないのか?」
が、
「直接やってくれた方が話が早いよね」
へと変わるでしょう。

「なぜ担当業務以外のことに意見を出してはいけないのか?」
が、
「気づいた人がどんどん意見を出し合った方がいいよね」
へと変わるでしょう。

「なぜ上司が評価するのを待つだけで、アピールしてはいけないのか?」
が、
「自分からアピールした方が、上司も助かるし、自分も納得できるよね」
へと変わるでしょう。

「なぜ来月の役職者会議で話し合ってもらい決裁が降りるまで待たなければならないのか?」
が、
「必要なことは、どんどん責任者を訪ねて、個別に決裁を取り付けてしまうべきだ」
へと変わるでしょう。

「なぜ、地域の団体と協力できることがあっても上司に相談し、上層部から申し入れてもらわなければいけないのか?」

「どんどん地域の集まりに参加して、つながりを作り、自分たちで相談しに行った方がより良い関係になるよね」
へと変わるでしょう。

■みなさんの現場では、いかがでしょうか?

昭和の体質においては、
「その件は、原則としてその件の担当者の問題。
他者が関与するのは例外」
でした。

しかし、
変化の激しい今日においては、
そんなことをしていたら、
誰の担当でもないところに、大きな不具合が生じた時に、
「うちの担当じゃないから」
と誰も関与しないうちに、
あっという間に大問題化し、
取り返しのつかないことになってしまいます。

なので、
もし、みなさんが、そうならないようにしたいならば、

これからは、
「原則として、全員がすべてのことの当事者。
のちに、その領域に担当者がいたことがわかれば、その担当者に任せる」
としなければならないのです。

これまでの
「なぜ、自分の担当領域でもないのに口を出すのだ?」
はもう卒業する必要があります。

そして、これからは、
「なぜ、自分の担当領域のことしか見ていないのだ?」
が当り前の組織にしてゆくことをお勧めします。

■というと、
「みんな、担当業務だけでも忙しいのに、
どうしたら、担当領域以外に関心を向けさせることができるのか?」

まして
「それが当り前の組織体質など作れるのか?」
と思うでしょうか?

それが最短最速でできる最もシンプルな方法が
「HIT-Bit」
です。

通常、1~2ヶ月で、
担当業務以外の話題が飛び交うようになります。

たいてい、3~4ヶ月で、
これまでになかった問題提起や改善提案が上がるようになります。

そして、半年経つ頃には、
担当領域以外のこと、
他部署が担当していること、
他の施設との関係づくり、
誰も担当していない将来の問題
・・・などなどについて、職員の間から、
意見が上がったり
取組が始まったりすることが、当り前になります。

「原則として担当業務をする。例外的に担当外にも関与する」
から、
「原則として、担当外に関心を持ち、できることはどんどんやる」
へと変わるのです。

なぜなら、
「HIT-Bit」
は、
経営者・管理職からの指示命令がなくても、
職員がみずから気づき、考え、話し合い、行動する
『自律進化組織』
を創るための方程式だからです。

なお、HIT-Bitについては、
1Dayセミナーを開催しています。