正しいマネジメントに『辞めさせる』は要らない。

正しいマネジメントに『辞めさせる』は要らない。

■先日、ある管理職から
「あの社員には困った。
しかし、本人にも生活があるので辞めさせたいが気が引ける。
どうしたら良いか」
という相談がありました。

当該社員は、
業務が雑で周囲にも迷惑を及ぼし、
対応の悪さで顧客も離れたが、
反省の色もないとのこと。

しかし、
辞めさせる必要はありません。

そもそも、
管理職が問題社員のために振り回される必要はありません。

振り回されるのは、
経済的にもメンタル的にもロスが大きいからです。

経営者・管理職は
もっと大局に向き合わねばなりません。

また、当該社員との関係も悪くなり
恨みを買いかねないリスクも伴います。

ではどうすれば良いか?

■必要なことは、
実はシンプルで、単に、
「コミットメントをとりつけること」
です。

「うちはこの方針だ。
あなたが、それに沿う約束ができるなら続けられる。
できない人は勤め続けることはできない。
どちらを選ぶか、
あなたが選択することができる」
と、本人に選ばせれば良いのです。

本人が
「続けたい」
と言うならば、
「では方針に沿って働くことを約束できるか?
方針に背いた時には、勤務を離れてもらうことになる。
それで良いか?」
とコミットメントを取ります。

このコミットメントを取り付けておけば、
もし同じ問題が起きた時には、
それは
本人がその選択をした意思表示にに過ぎません。

経営者・管理職は、
辞めさせようとする必要はありません。

1人の問題社員のために、特別に気を使う必要もなく、
恨まれることもありません。

要するに、
いつも通りに、
大切なコミットメントをとりつけるように
してさえいれば、
特段、異なる対応をする必要はないのです。