組織を元気にしたければ、理想を高くせよ

組織を元気にしたければ、理想を高くせよ

■新年おめでとうございます。

今年は、医師の働き方改革の天王山の歳となります。
制度面の整備だけではなく、実際に現場を変えてゆくことが必要となります。
組織を巻き込んでゆく「変革の一年」となるでしょう。

今年も、よろしくお願い申し上げます。

■経営者・管理職であれば、
つねに
「組織の生産性を向上して、
スタッフにとって、もっと報われる組織にしたい」
と腐心されていることでしょう。


一方で、
「そのためには、スタッフの行動を変えなければならない。
しかし、
現場に負担をかけるのは忍びない」
という気遣いもされていることと思います。


結果、
現場に気兼ねをしていては、
現場を元気にすることはできない。
・・・というジレンマに

つねに悩まされているのが実情でしょう。

■しかし、
もし、スタッフにとって、
もっと報われる生産性の高い組織を実現するならばこそ、
経営者・管理職の方々は、
遠慮してはなりません。


というのも、
「スタッフの力を引き出すには、理想が高いほど良い」
からです。


たとえば
「日本一を目指している病院で働いている」
のと、
「市内で30位を目指している病院で働いている」
のとでは、
どちらがやりがいと誇りを感じて取り組めるか、を
考えれば明らかでしょう。

■このように話すと、
忙しい現場スタッフからは、
「日本一になる必要なんてあるんですか?」
という反発の声が上がってくるのではないか、と
懸念するでしょうか?


しかし、気にする必要はありません。
「日本一」
といっても、
ランキング本に載るような日本一になる必要はありません。


では、
「日本一」
とはどういう意味か?


地域住民の方が、
「お世話になれる場所にあるのは、この病院かあの病院かその病院」
という場合、
「で、かかるならそのうちのどの病院に?」
と訊かれた時、
「もちろん、この病院です」
と貴院を挙げてくれる。


これが、
「その方にとっては、貴院が日本一である」
ということです。


そして、
近隣の地域住民の多くが、
「かかるならこの病院以外にありません」
と言ってくれるなら、
みなさんの病院は、紛れもなく
「日本一」
なのです。

■わたしも、コンサルティングにおいては、
そんな意味での
「日本一」
を目指すよう掲げています。


すると、やがてスタッフの気持ちも
変わってゆきます。


「日本一を目指している」
「お世話になるならこの病院、と指名される病院」
であることが、
やりがいと誇りとなるからです。

■2023年がスタートします。

スタッフに遠慮して
低い目標や目先の課題を掲げるのではなく、
その反対に、
スタッフが痺れるような、
胸を張れる大胆な目標を掲げることをお勧めします。


「勤務するなら断然この病院」
となるためには、
今日の延長上にその理想はありません。


スタッフを元気にして、
底力を発揮させ、
組織の生産性を向上することで、
スタッフにとって、
もっと報われる病院を実現するためには、
ぜひ、
ダイナミックな目標を掲げることです。

■なお、押し付けるだけでは、
不満が鬱積するばかりとなります。


では、どうすれば、
快活に理想を追究するアグレッシブな組織に
なれるのでしょうか?


鍵は、
「価値観を解放する」
です。


スタッフがつねに
価値観を解放できる機会と関係性を
用意しておく、ということです。


その具体的な方法は
HIT-Bit1Dayセミナーでも詳しくお伝えしています。