■いつも思っていることですが、
今回も、実証されました。
人間には、
「密室になると強者が弱者を蹂躙する」
という心理構造がある、ということです。
立場や腕力が強い者は、
密室になると、
恣意的に弱者をおとしめる、ということです。
いじめ、DV、セクハラ、パワハラ、体罰などの
いずれのケースにも言えることです。
今回の日本大学の件も、
時系列をさかのぼって見れば、
強権が密室を作らないように、
「どこかの時点で誰かが止めることができたはず」
です。
自分にも理があると思うと暴走してしまう傾向は、
昨今の、モンスター・クレーマーにも通じます。
■では、どうすれば良いか?
ポイントは、密室を作らないようにすること、
であると考えられます。
すなわち、できる限り、
いつでも公開される可能性がある環境を作る
ということではないでしょうか。
たとえば、部活動の場に、
他の教員、保護者、その他の第三者が、
いつでも入って行ける仕組みにすれば、
部活動の体罰はかなり防げるはずです。
こうした施策を講じることが、
今回のようなことを防ぐための一つのカギであると思います。
■今後、謝罪や、ルールを作るなどの改善策が
行われるかもしれません。
しかし、人材活用・組織開発など、
人や組織が変わるためには、
なにごとも、まず、
「心理構造」
を踏まえておかなければ、
対症療法に終わってしまうことと思います。