■負責病とまでは言わないけれど、
「これも指示命令体質のせいか!」
ということが多々あります。
それほど、私たち自身が自覚できないくらい
指示命令体質が、深く染み付いているからです。
■たとえば、患者サービス研究所では、
最短最速で自律進化組織を創るための手法として、
HIT-Bitという1日5分のコミュニケーション・モデルを提案しています。
そして、セミナーでHIT-Bitの方法を具体的に紹介すると、
受講者の方々が、
「たしかに、指示命令体質を脱却しなければいけない。
ぜひHIT-Bitをやってみたいけれど、自分の病院で始めるにはどうしたら良いか?」
と考えます。
そして、
「まずは、看護部長に話してみたいです」
「事務長と相談します」
といった声が上がります。
そこで、
「どのように切り出しますか?」
と聞くと、ほとんどの方が、
「1日5分のコミュニケーションで変わる方法があるんですよ!
という話をすると思う」
と言います。
誰もが、
つい、そう切り出しがちになることでしょう。
わたし自身も、油断すると、
そうした切り出し方をしそうになってしまうことが多々あります。
実はこの発想が、
まだまだ指示命令体質なのです。
■しかし、
「1日5分のコミュニケーションをしませんか?」
という話をすれば、
ほぼすべての現場で、
「それは無理。忙しいので」
と即刻却下されてしまうでしょう。
それは、「手段」の話だからです。
手段の話は、
言い換えれば「作業が増える話」なので、
現場からはたちまち拒絶反応が生まれるという構造です。
作業が増えそうな話を聞いた途端、
相手の職員の身体は目の前にあっても、
魂はあっという間に、
自分の業務や個人的な話題へと飛んで行ってしまっています。
「こんなメリットもある」
「あんな価値もある」
と釈明しても、もはや魂を捕まえることは困難です。
これでは、
一度すべてを聞いてもらうとういことすらできないのです。
しかし、
「何をする」
という手段の話をするのは、
指示命令体質においては、
最も正確で迅速な伝達に他なりません。
また指示命令が当たり前の文化では、
相手がどう考えようと関係がないので、
お構いなしに、
「こうしてほしい」
という話をするわけです。
なので、指示命令体質が染み付いていると、
つい、結論から話してしまうというわけです。
■一方、自律進化組織においては、
職員本人が何を感じ、何を考えているかが、
すべての言動の起点となるため、
提案する側は、まずは相手の気持ちに関心を向けることになります。
すなわち、
「これ、このままじゃまずいことになるよね」
といった「目的」の話から入ることになります。
「たしかに、このままではまずい」
と価値観が一致して、
初めて、
「では、それを解決するための方法として、こういう手段があるんだけど」
と切り出せば、
「確かにまずい、なんとかしなければ」
と悩んでいた人に解決策を提示するのですから、
「よくぞ見つけてくれた!」
と感謝されるのです。
「1日5分の…」
と手段の話から切り出して
「あ、無理です」
と言い終わる前に拒絶されるのか、
「これなんとかしたいよね」
と目的の話からして、
「実はこんな方法が見つかったけど…」
「ありがとうございます!」
と感謝されるのか?
全く逆の結果となるのです。
■患者サービス研究所では、
自律進化体質へと、最短最速で変わるための
HIT-Bitプログラムをご紹介しています。
HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。
◆ 10月28日(日)13:30〜16:30【東京】
◆ 11月16日(金)13:30〜16:30【東京】
お申込みはこちらから
https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所
なお、以下の方は無料でご参加いただけます。
これまでに
・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある
・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた
・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた
・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた
……に該当(リピート)する方。
また、リピートの方が
上席者の方を伴って参加される場合は、
ご同席者の方も無料でご参加いただけます。
ぜひ、確実に組織を変える「自律進化組織」創りをされることを
お勧めします。