■ときどき、
「管理職にコーチングを学ばせたい」
という要望があり、その理由をお聞きすると、
「管理職が部下との信頼関係を築けるようにしたいから」
と言われます。
これは正しくありません。
なぜなら、
「コーチングは信頼関係があれば効果が高まります」
ので、
「信頼関係がないところではコーチングの効果が上がらない」
からです。
■コーチングは、
「本人の中に答えがある」
という考え方です。
本人の口から、
課題を引き出し、
対策を引き出して、
実践を促すのがコーチングです。
なので、
本人がコーチを信頼していなければ、
本当の考えや思いを口にできないのです。
■したがって、コーチングを活用したいのであれば、
コーチングを実施する以前に、
日頃から信頼関係を築いておくことが必要となります。
また、信頼関係が築けてれば、
コーチングを知らなくても大きな問題はありません。
■なお、ここでの信頼関係とは、
「どんなことでも話せる関係」
ととらえていただけると良いでしょう。
また、そんな信頼関係を築くには、
そのためのコミュニケーション・モデルが必要です。
一時的な研修や、親睦会や、教育によって
信頼関係を築くことはできないからです。