■しばしば、
「職員のモチベーションを上げたいので、研修をして欲しい」
という相談を受けます。
まず、その発想を変えることが先決です。
■そもそも、
実は、モチベーションには、2種類あります。
1つは、
「すべき」
「しなければならない」
という思考型モチベーション。
もう1つは、
「理屈抜きでしたい」
という感情型モチベーション。
思考型モチベーションは、
本心から
「そうしたい」
と思っているわけではない自分を、
正義・義理・契約・責任感・義務感・使命感などによって、
言いくるめて創られるモチベーションです。
したがって、
底力も出ないうえに、
長続きすることもありません。
一方、感情型モチベーションは、
「理屈じゃない」
「お金じゃない」
という自己目的なので、
誰かが見ていようと、いまいと、
「自分がそうしたいからする」
ため、
想像を超えた底力が発揮されたり、
驚くほど永く続きます。
■そして、すでにお見通しの通り、
教育によって創ることができるのは、
思考型モチベーションの方だけです。
感情型モチベーションは、
教育によって喚起できるものではありません。
そのため、
本当にモチベーションを上げたいのであれば、
理屈や説明やデータで説得して
思考型モチベーションに訴える発想から、早く卒業することです。
でなければ、職員が
「すべき」
「しなければならない」
という考えと
「実はそこまでしたくはない」
という思いとの自己不一致に苦しみ、
疲弊させてしまうだけになってしまうからです。
そして、一日も早く、
職員が、
「理屈じゃない」
「お金じゃない」
という感情型モチベーションを抱くようにすることです。
■本当にモチベーションを上げるためには、
教育しないことです。
教育せずに、いったいどうすれば、
モチベーションを上げることができるか?
その具体的な方法は、また追って掲載します。