笑えない喜劇

笑えない喜劇

■最近また、介護職員による虐待事件が起きました。

 

わたしたちは、ともすると自分がしていることの意味を見失ってしまいます。

 

「なぜ、こんな仕事をしているのか?」

 

「なぜ、この職場で働いているのか?」

 

「なぜ、この職種を選んだのか?」

 

「何をするために、今日も出勤しているのか?」

 

「そもそも、何がしたくて、今日も目を覚まし生きているのか」

 

その意味を忘れて、

眼前のことに追われて、

自分の選んだ仕事に苦しみ、

みずから飛び込んだ人間関係に悩み、

 

それなのに、

望んでもいなかった毎日から抜け出すことすら

思いつかなくなって苦しい日々を続けてしまいます。

 

人は、至らないところばかりで

弱くて脆い存在ですが、

周囲と分かり合えて、

自分の意味を取り戻すことができれば、

どんなに救われるでしょうか?

 

「あなたで良かった」

 

「あなたと会えて嬉しい」

 

「あなたの顔を見るとホッとする」

 

そんな風に言われるだけで、

元気になり、

勇気が湧いてくるもの、

それだけは誰にも否定できない真実ではないでしょうか。

 

そうした人との関わりの中でこそ、

自分を振り返ったり、

大切な価値観を取り戻すことができることでしょう。

 

そして、

少しでも人の役に立てることができれば、

自分の働く意味を見出すことができたり、

生きる意味を取り戻すことができるのではないでしょうか。

 

もし、自分の働く意味や生きる意味、

「何がしたくて今日も出勤したのか?」

を、考えることを忘れてしまっていたら、

そんなステージの中に立っていることを思い出しませんか?

 

「糸」

という歌が、多くの人に好んで歌われているこの頃ですが…。

 

■人はたいてい、

自分独りでは、

自分の意味づけをすることができません。

 

どんなに信念をもってやったことでも、

人から褒められたり感謝されることがないことを

正しいと信じて続けるのは至難です。

 

逆に、

人から褒められたり感謝されることで、

改めて自信を持ち、

苦境に耐えたり新しいことにチャレンジできる力を得ることができます。

 

そうした構造の中にいることに気づかず、

カラオケではマイクを握って「糸」を歌っているのに、

自分で選んだはずの環境の中で、

環境を変えることも忘れ、

苦悩し続けている、

……という笑えない喜劇を演じている、

ということが、

世の中の、そこここで見受けられるのではないでしょうか。

 

■経営者・管理職の方々が、

自分の組織を健全で明るい組織にしたいならば、

待遇や制度設計ではなく、

お互いを理解し尊重し応援しあうことで、

お互いを意味づけする人間関係を創ることが最も重要です。

 

「この仕事を選んで良かった」

 

「この仲間だから頑張れる」

 

「この仕事、お金じゃない」

 

「この仕事、理屈じゃない」

 

みなさんがそう思えたことがあったのは、

待遇や制度設計によってではなかったはずです。

 

■そうは言っても、

「職員同士の人間関係は、職員たちに変えてもらうしかない」

「経営者・管理職だからといって、部下同士の関係性を変えることなどできない」

と思うでしょうか?

 

しかし、何もしなければ、

「職員同士が、お互いを理解し尊重し応援しあったり。

お互いを意味づけする」

ということはありません。

 

では、どうするか?

 

患者サービス研究所では、

そのための最もシンプルな方法をご紹介しています。

 

またここで、お伝えしたいと思います。