■みなさんの現場では、
終礼をしていますでしょうか?
もちろん各現場の事情にもよりますが、
終礼をしないよりは、
した方が絶対に良いのは、言うまでもありません。
なぜなら、
業務上のやりとりしかされない現場では、
「もっとこんなことを、しようよ!」
「もっとできることはないかな?」
といった発言は出てこないので、
進化しないからです。
そして、進化しない現場では、
生産性が向上しないだけでなく、
職員にとって面白みがなく仕事のやりがいや誇りが感じられないので、
「業務を早く済ませて早く帰りたい」
となります。
職員にとって
「仕事は時間の切り売り」
となれば、
「業務は最小限に済ませるべきもの」
となり、
患者さんは、職員の商売のお相手という存在になってしまい、
これでは
誰も幸せになりません。
なので、
職員がやりがいや誇りを感じ、
患者さんに心から向き合うためにも、
日常において、
業務上のやりとり以外に、
「もっとこんなことを、しようよ!」
「もっとできることはないかな?」
といったやりとりをすべきであることは、想像にやすいことでしょう。
そのため、
終礼はあった方がよい、
と考えられるのです。
■そこで、本題です。
ただし、終礼の際に、
>「今日何かある人ー」
と、訊いてはいないでしょうか?
これは、お勧めしません。
業務上、必要性のあることを言う人しか手を挙げないからです。
これは結局、
「明日もつつがなく業務をこなしましょう」
という、業務上のやりとりの域を出ないので、
進化には繋がりません。
重要なのは、その組織における職員が持っている前提を変えることです。
つまり、
「何もないのが原則で、
時に例外的に、何かある人が発言する」
という前提になっているものを、
180度切り替え、
「何かあるのが原則で、
時に例外的に、稀に何もない時もある」
という前提にすることです。
そもそも日本人は、
「自分の意見を言うことにみんなの時間をとって良いのか?」
と、みんなの前で個人的な発言をすることをはばかる習性があります。
たとえば、会議でも、
「質問がある方はいますか?」
と投げかけても、みんな手を挙げないのに、
指名してみると、質問し始める、
という場面が、往々にしてあるでしょう。
それは、
わたしたちが、
自分のために周囲の人たちの時間を取ることに、
気兼ねする習性があるからではないでしょうか。
■そのため、
「何かある人ー」
と言ってもなかなか出にくいのが実情でしょう。
では、
「私のこんな意見を発言して良いのだろうか?」
「私のこんな思いつきのために時間をとって良いのだろうか?」
という気兼ねを無くすには、
どうすればよいのでしょうか?
それには、
どんな意見であれ感想であれ、
さらには愚痴や不満であれ、
「何か発言するのが原則で、
時に例外的に、稀に何もない時もある」
という前提に変えることが必要です。
そんな組織になるには、
いままだ終礼をしていなければ
まず終礼を始めることです。
そして、
すでに終礼をしているならば、
「何かある人いますかー?」
と発言を促すのではなく、
「はい、では順番に」
と、
「何かあるのが原則で、
時に例外的に、稀に何もない時もある」
という前提で意見を出し合うようにすることです。
セールスにおいて、
「買いますか?買いませんか?」
と聞いては売れず、
「どちらになさいますか?」
と聞くと売れる、ということと同じです。
そして、
これが日課として習慣になると、
最初は行儀の良い発言しか上がらなかったものが、
やがて、
小さな違和感やささやかな気づきから、
大胆なアイディア、
部署を超えた意見など、
上司が予期しなかった問題提起や改善提案がとびだすようになります。
■患者サービス研究所が提唱する
「HIT-Bit」
は、
「何かあるのが当たり前」
という文化を醸成する
1日5分のコミュニケーション・モデルです。
なので、HIT-Bitを始めると間もなく、
現場の風通しがよくなり、
さまざまな意見が飛び出すようになります。
HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。
◆ 10月28日(日)13:30〜16:30【東京】
◆ 11月16日(金)13:30〜16:30【東京】
https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所
なお、以下の方は無料でご参加いただけます。
これまでに
・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある
・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた
・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた
・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた
……に該当(リピート)する方。
また、リピートの方が
上席者の方を伴って参加され
る場合は、
ご同席者の方も無料でご参加いただけます。