組織を変えたければ、知識習得型研修ではなく「反転授業」へ

組織を変えたければ、知識習得型研修ではなく「反転授業」へ

■みなさんは、

「反転授業」

という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 

ご存知の方もあることでしょう。

 

そもそも、

従来の教育は、

学校で授業を受けている時が学びの時間であり、

それ以外は学びとは関係のない時間、

……という考え方でした。

 

一方、

反転授業とは、

授業は新しい情報を伝えることと

前回からの取組についての確認や質問、情報共有のための時間であり、

本当の学びは、授業以外の時間で、それぞれ自分なりに取り組む中にある、

……というものです。

 

例えばちょうど、

英語などは、

従来の「授業時間だけが学びの時間」という前提にある限り、

絶対に上達しませんよね。

 

中学高校と6年間、授業を受けるよりも、

英語圏で3ヶ月暮らした方が、

身につくはずです。

 

ざがくではなく、

日常の中で、

どれだけ英語に接するか、が

身につくかどうかのカギではないでしょうか。

 

つまり、

知識を仕入れるだけの学び(知識習得型)なら、従来の授業でも良いのですが、

思考や行動の習慣を体得したいなら、反転授業に倣って、

授業以外の日常の中で取り組むものが設計されていることが不可欠となるのです。

 

■みなさんも、

「座学で学んでも、現場は変わらない」

とすでにご存知でしょう。

 

研修を行なってみて、受講者から

「勉強になりました」

「面白かったです」

「参考にしたいと思います」

といった感想が聞かれたはずなのに、

「あの研修以来、現場がガラッと変わった!」

ということに至らないないのは、

 

組織を変えたいと願っているにも関わらず。

知識習得型の研修を受けさせているからに他なりません。

 

こうしてみると、

本当に組織の体質を変え、

成果を上げたいならば、

必然的に、

スポット的な座学ではなく、

日常の中に習慣的な取組を持ち込む「反転授業」の形に

ならざるを得ないことが、明らかでしょう。

 

■患者サービス研究所が提案している

HIT-Bitプログラムは、

管理職の方々に毎月1回の研修を受けていただきますが、

研修と研修の間の1ヶ月間は、

HIT-Bitというコミュニケーション・モデルを参考に、

管理職の方々が担当部署の部下職員とのコミュニケーションを実践することで、

6ヶ月後には、

自律進化が当たり前の組織体質になる、というプログラムです。

 

まさに「反転授業」のスタイルです。

 

患者サービス研究所のHIT-Bitプログラムは、

「指示・命令をしなくても、

現場職員がみずから気づき考え行動するのが当たり前の

自律進化の組織体質」

を創ることが目的なので、

 

まさに従来の授業では決して目的を達成することができず、

おのずと、反転授業のスタイルになる、というわけです。

 

みなさんも、もし

「知識を習得すれば良いのではない。

それが現場で生かされ、組織が変わる施策を講じたい」

と思うならば、

「反転授業」

のスタイルになっているプログラムを選ぶことをお勧めします。

 

■ただし、注意事項です。

月に一回講師が来るけれど、

宿題は、次に会う日の直前に片付ければ間に合う内容(夏休みの宿題か?)、

というようなプログラムは、

本当の反転授業ではありません。

 

毎日英語のやりとりの中に身を置くからこそ

英語が身につくように、

次に会う日までの一ヶ月間、

毎日の中で接するものでなければなりません。

 

そうでなければ、その研修講師は、

次の研修までに、

「意味なく一ヶ月、間を空けているだけ」

ということです。

 

■もしも、

知識習得型の研修を繰り返して、

「なぜ、現場が変わらないのだ?」

「なぜ、教えたことが現場で実践され、継続されないのか?」

と悩んでいたら、

 

そのままでは、

研修に注いだ費用も時間も無駄になるだけでなく、

「研修って意味ないよね」

と、職員の中に研修嫌いや組織不信を生み出すことになるばかりです。

ぜひ、本当に組織が変わる施策だけを探されることをお勧めします。