■心ある経営者や管理職ならば、
「職員同士が、価値あることを
本音を出して話し合ってくれる、
そんな熱くて強い組織になったら良いのに」
と、日頃から考えているのではないでしょうか。
「価値のある本音」
とは、
「もっと患者さんに貢献したい」
「もっと良い病院にしてゆきたい」
「自分自身、もっと成長したい」
といった、建設的・生産的な、心の底で燃えている炎のような本音です。
一方、
「早く帰りたい」
「仕事は少ないほど楽で良い」
「人とは関わらずいたい」
などの、
「価値のない本音」
は、放っておいても
各自、胸の内から湧き上がってくるものであり、
しかも、あまりこの本音ばかりが幅を利かせても
良い人生にはなりませんから、
あまり意識的に取り合う必要はないでしょう。
では、どうすれば、
「価値のある本音」
を交し合える職場が創れるでしょうか?
■そこには、2つの壁があります。
1つは、自分自身の壁です。
わたしたちは、崇高な目的意識を持っていることもありますが、
いつのまにか日々の業務に追われて
忘れがちになってしまいます。
たとえば、
「この仕事を選んだ時の初心」
や、あるいは
「この職場に入った時の初心」
を、日々意識しているかというと、
いつのまにか忘れてしまっている、ということはないでしょうか。
なので、
「きみは、この職場で、この仕事を通じて、
本当はどんな人生をつくって行きたいの?」
と聞かれて、即答できる人は少ないのではないでしょうか。
「うちの病院を、どんな病院にしたいと思っているの?」
「地域や患者さんから、どんな風に言われる病院にしたいの?」
と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか?
むしろ、
「考えたこともない」
という人が多いのではないでしょうか。
考えたことはあっても、
「すぐには言葉にできない」
という人も少なくないでしょう。
つまり、みなそれぞれに持っているはずの
「価値のある本音」
が、胸の底に沈んで眠っているために、
すぐに出てこない傾向にあるのが普通なのです。
これにアプローチするために、
研修やワークショップでは、
ワークシートに自分の想いを書き出して、
周囲の人とシェアしてみるなどの作業をして、
自分で自分に問いかけて
あぶり出そうとすることがあります。
また、他者から
遠回し・近回しに質問をしてもらって、
「心の底にある本音」
を引き出してもらおうと
他者から自分に問いかけてもらうことがあり、
コーチングでも行なわれることがあります。
このように、
「価値のある本音」
は、そう簡単に出てこないので、
それを引き出し、語れるようになるためには、
自分自身に問いかける
「自己発掘」
「セルフ・マイニング」
が必要となるのです。
しかし、数ヶ月に1回の研修やワークショップでは、
価値のある本音を正しく言語化できるまでには
相当な時間と手間がかかってしまうことでしょう。
■もう1つの壁は、他者との壁です。
当たり障りのない世間話や、
人を褒める話は、
誰も反対しないので、簡単です。
自分の大切な本音ほど、
打ち明けるのには、勇気がいります。
まして、
地域や患者さん、病院にとってより良くなるような、
つまり、
「こんな風に変えてゆかないか?」
と周囲を巻き込み、
同僚にも時間や労力を費やしてもらうような
前向きな話をするには、
そんなことも言える「関係性」が必要でしょう。
組織によっては、
役員同士でさえ、本音を話せず、
首脳部会議では、
行儀の良い賛成意見しか言えない、というところもあります。
大胆な改革や、
ダイナミックなイノベーションを提案しようものなら、
反対意見にあってしまう、という現場が、
少なくないように感じます。
みなさんの職場の管理職会議はいかがでしょうか?
「病院全体で、取り組んで行きませんか?!」
といった発議が、
どれくらいの頻度で挙がっているでしょうか?
みなさんの中にも、
「もっと変えていかなければ」
という問題意識があるにも関わらず、
安易に会議に挙げられないのは、
他の出席者との間に、
「良い意見なら大歓迎だ!いつでも力になるよ!」
と言い合える関係性がないからではないでしょうか。
このように、
「価値のある本音」
は、そう簡単に打ち明けられないので、
それを互いに語れるようになるためには、
「なんでも言える関係性づくり」
が必要となるのです。
しかし、数ヶ月に1回の研修やワークショップでは、
お互いがなんでも話せる関係性を築くには
相当な時間と手間がかかってしまうことでしょう。
■つまり、この2つの壁を壊し、
「価値のある本音」
をつねに自己発掘し、
また互いに
「なんでも話せる関係性」
を創るためには、
研修やワークショップでは不可能であることがお分かりでしょう。
では、どうするか?
自己発掘するためには、
「日々、自分に問いかけてもらえる環境があること」
です。
そして、
なんでも話せる関係性を創るためには、
「日々、自分が発言したことを承認してくれる環境があること」
です。
すなわち、
・毎日
・自分の本心を発言し、
・それを互いに承認・尊重しながら聞く
……というコミュニケーション・モデルということになるでしょう。
患者サービス研究所が提唱する
「HIT-Bit」
は、1日5分で、それを実施するコミュニケーション・モデルです。
そのため、
「価値のある本音」
すなわち、
何もしなければ出てこない、あるいは本人の中でも忘れ
去られている
「もっと患者さんに貢献したい」
「もっと良い病院にしてゆきたい」
「自分自身、もっと成長したい」
といった、建設的・生産的な意見が、
HIT-Bitを行なっていることによって、
当り前のこととして交わされるようになります。
HIT-Bitプログラムによって、
自律進化組織を創ることができるのは、
職員のこうした心理構造を前提として、
構成されたものだからです。
もし、
「職員同士が、価値あることを
本音を出して話し合ってくれる、
そんな熱くて強い組織になったら良いのに」
とお考えであれば、
上記のような心理構造を前提として、
施策を構成されることをお勧めします。
それとも、
職員個々の中で自己発掘することもなく、
職員相互間でなんでも話せる関係性を創ることもなく、
「価値のある本音」
を熱く語り合える組織を創ることができるでしょうか?
■なお、HIT-Bitについては、
現在、1Dayセミナーを実施しています。
本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、
ぜひご参加ください。
◆ 3月11日(月)13:30〜16:30【大阪】
◆ 3月23日(土)13:30〜16:30【鹿児島】
◆ 4月19日(金)13:30〜16:30【東京】
◆参加費:1人当り4,000円
■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」
については、
ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。
A5判、76ページ
1部800円となります。
または、少人数で開催している
1Dayセミナーで詳しくお伝えしています。