「自浄・自然治癒・自律進化ガバナンス」ができているか?

「自浄・自然治癒・自律進化ガバナンス」ができているか?

■みなさんのような経営陣・管理職の方々は、
ご自身をどのような立ち位置とされているでしょうか?

プロ野球で言えば、
「監督」
ではなく、
「ゼネラル・マネージャー」
でしょう。

映画で言えば、
「監督」
ではなく、
「プロデューサー」
でしょう。

我が国では、すべて「管理職」という言葉で括られているので、
「管理」
という一言によって、
その位置付けが曖昧になっているので、
絶対的な違いが、
多くの現場で、見過ごされているのが実情です。

そこで、今回、
その最も大きな違いは何か?について明らかにします。

■このところのコロナ禍のもと、
現場が疲弊して、
職員のモチベーション低下や退職に見舞われている、という
事例をよく聞きます。

これは、いわゆるガバナンスが不充分な
現れと言えるでしょう。

つまり、

  1. ガバナンスが充分できていない
  2. 現場が疲弊
  3. ガバナンスが不充分なのでフォローできない
  4. 職員の愚痴・不満から生産性低下、退職へ

・・・となっている構造です。

これが、

  1. ガバナンスが行き届いている
  2. 現場が大変さに応じて進化
  3. それを上層部が承認し、感謝・敬意・賞賛をもってフォロー
  4. 職員がやりがいと誇りを感じてさらに進化する

・・・という構造となります。

■お判りの通り、
ガバナンスの最も重要な役割は、
現場の「業務」を管理することではありません。

それは、野球や映画で言えば、
「監督」
がすることです。

では、本来の役割はなにか?

それは、
「現場が自浄能力や自然治癒能力のある組織にすること」
「自律進化できる組織を創ること」
です。

つまり、
「組織」を管理することです。

「ゼネラル・マネージャー」や「プロデューサー」ならば、
そうした組織のゴール像を明確に描いて、
それを実現できる「監督」を配置するのが
最大のミッションです。

なぜなら、
「組織」を管理して、
「自浄能力や自然治癒能力のある組織」
「自律進化組織」
を実現できれば、
直接「業務」を管理しなくても、
最大のパフォーマンス引き出すことができているからです。

■つまり、
「管理」とか「ガバナンス」ということばで
曖昧になっていますが、

冒頭に挙げた、
「最も重要なこと」
とは、
「自律進化ガバナンス」
と言えるのではないでしょうか?

ゼネラル・マネージャーが、
「球団の宿舎でどんな食事コントロールをしているか?」
といった各論的なことまで心配していてはキリがありません。

そんなことは、自分たちで研究し、
自分たちで答案を出してくるなど、
自律進化をしてもらうようにしなければなりません。

プロデューサーが、
「俳優に、どんな衣装で、どんな演技をさせるか?」
といったことまで心配していてはキリがありません。

そんなことは現場で知恵を出し合って、
最善を尽くしてもらうようにしなければなりません。

■もうお気づきのことと思いますが、
昨今の医療現場は、
複雑化し、
変化のスピードも著しく加速しており、
現場の職員一人ひとりにいたるまで、
全員が走力を発揮してくれる組織にならなければなりません。

複合災害について、
どのように準備をすれば完全か?といったことを
充分に調査・検討し、マニュアルを作り、
現場職員に徹底する時間は、
残念ながら、いま誰にもないのが、現実です。

全員で、
みずから気づき、考え、話し合い、行動する
自律進化ができる組織であってもらいたいところでしょう。

いま、
「大変だからもうダメ」となる組織にするのか?
あるいは
「大変だからこそ進化する」組織にするのか?

・・・それが、問われていると言えるのではないでしょうか。

■では、みなさんの現場は、
そんな組織体質になっているでしょうか?

自浄能力、
自然治癒能力、
自律進化できる力が、どれだけあるでしょうか?

実は、その
「自律進化傾向」
が明確にわかるバロメーターがあります。

自律進化ガバナンスができている組織では、
自浄作用や
自然治癒、
さらには、自律進化が起こっています。

そして、
それが随時、上層部に上がってきており、
それを把握できているはずです。

さらに、
上層部が、それらの自律進化に対して、
承認し、感謝・敬意・賞賛をもってフォローするので、
現場職員は、やりがいと誇りをもって、
さらにモチベーションを高めています。

承認・敬意・感謝・賞賛といったレスポンスがなければ、
自浄作用・自然治癒・自律進化を起こし続ける職員のモチベーションを
維持・継続・加速することができないのですから。

■さて、質問です。

みなさんの現場では、
「大変なので、こうやって解決しました!」
が、今週、
いくつ上がってきているでしょうか?

職員が100人いれば、
1ヶ月に100の
「大変なので、こうやって解決しました!」
が挙がってきても良いのではないでしょうか?

ぜひ、みなさんの現場でも、
「大変なので、こうやって解決しました!」
が、日々上がってくることが当り前の組織体質に、
1日も早く舵を切ることをお勧めします。

■では、具体的にどうすれば
「大変なので、こうやって解決しました!」
が、どんどん現場から上がってくる組織体質を
創ることができるのか?

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