■スタッフが、
「ここでの仕事についてゆけない」
と思うのは、ほぼすべて、仕事そのものではなく、人間関係に問題があるからではないでしょうか。
仕事はたいへんでも、上司や仲間が理解し応援してくれることで、
「かけがえのないメンバーに恵まれている」
と、勇気と元気が与えられ、頑張れることが多いはずです。
反対に、仕事はラクでも、
「誰一人、自分の想いをわかってくれる人がいない」
と感じる時には、
一日も、心身がもたない、ということがあったでしょう。
むしろ、ラクで時間と人手が余っていると、
悪口や無駄口が始まったり、派閥ができたりと、かえって組織がダメになってゆくものです。
■つまり、
「スタッフが辞めるのも、病めるのも、結局は人間関係」
に原因があることは明らかなことでしょう。
アドラーも、「人生の問題はすべて人間関係の問題である」と言っています。
■それなのに、いま、何が行なわれているでしょうか?
(1)最近は、残業時間を減らし、有給休暇をとれるように、という運動が盛んです。
しかし、ラクであることと、良い人間関係が生まれることとは、因果関係がありません。
実は、なんの作用もないどころか、組織がダメになることすらあるのです。
(2)また、ストレスチェックが義務づけられたり、アンガーマネジメントを学んでみたり、
といった傾向があります。
しかし、ストレスやアンガー(怒り)が生じることを前提としていること自体、
不健全ではないでしょうか。
ストレスがやアンガーが生まれない職場環境づくりをしなければ、
すべて対症療法にしかなりません。
(3)職員同士の風通しを良くしようと、行われているのが、
納涼会や忘年会などの懇親会、職員を集めて行うコミュニケーション研修、
または、コーチング研修など。
しかし、風通しを良くするうえで、最も大事なのは、
「どんな関係性を創りたいか?」の目的です。
目的なしに、コミュニケーション・ツールだけを学んでも、意味がありません。
パイプをつないでも、そのパイプで、これまで通り汚れた水を送っていれば、
関係はさらに悪くなります。
LINEが普及したのに、そのLINEの中でいじめが蔓延していることを見れば
明らかでしょう。
問題は、そのパイプで、「何を贈りとどけるか」ですが、
それは語られていません。
■このように、
「スタッフが辞めるのも病めるのも人間関係に原因がある」
と、わかっているにも関わらず、
本当の解決となる根治療法は、行なわれていないのが実情です。
たしかに、上層部が
「仲良くしなさい」
「派閥を創ってはいけません」
と、命令して、変わるものでもありません。
では、どうすればよいのでしょうか?
■まず、重要なのは、目的(ゴール像)です。
それは、互いに、もっとも勇気と元気を得られる
「上司や仲間による理解と応援に満ちた職場環境」
ということができるでしょう。
とはいうものの、明日から、全員が互いに
「理解して欲しい!応援して欲しい」
と訴えあっても、良い関係性にはなりません。
その逆で、明日から、全員が互いに
「理解するよ!応援するよ!」
と受け止めあうことから始めることです。
「力になるよ」
「何でも言ってみて!」
「手助けするよ!」
という声が交わされる職場となったとき、
「ここでの仕事についてゆけない」
と思う人がいるでしょうか?
はたして、
「誰一人、自分の想いをわかってくれる人がいない」
と感じる人がいるでしょうか?
仲間の誰をみても、
「この人なら、何でも話せる」
と思える環境ならば、人間関係に悩む原因がありません。
■そのためには、職員一人一人が、相手から、
「この人なら、何でも話せる。
この人は、決して、一方的に判断せず
に、
まず、全部、わたしの話を聴いてくれる人だ」
と思われる存在となったら、どんなに風通しの良い職場となるでしょうか。
必要なことも、不要なことも、
想いも、ねたみも、うらみごとも、うらやむ気持ちも、悔しさも悲しさも、弱音も、
なんでも聴いてくれる………、お互いがそんな存在だったら、
もはや、辞める理由も、病める原因も、ありません。
■そんな、
互いに、もっとも勇気と元気を得られる
「上司や仲間による理解と応援に満ちた職場環境」
を、ぜひ創ってください。
辞めなくなり、病まなくなるだけではありません。
すべての職員が、活き活き、のびのびと発言し行動できるので、
指示・命令をしなくても、
現場から、日々、新たな進化が生まれる組織になります。
■そんな組織づくりの1Dayセミナーが行なわれます。
〔日時〕 3/23(木) 13:30~16:30
〔場所〕 北とぴあ(東京都北区 JR・東京メトロ「王子駅」徒歩3分)
〔参加費〕 4,000円
〔お申込〕 以下のページより
https://pcs-c.com/hit-bit-00/hit-bit-01/
※タイトルは企業向けですが、内容は医療機関対象と同じ構成です。