「どういうつもりなのか?」と思う人は多いが、訊く人は少ない

「どういうつもりなのか?」と思う人は多いが、訊く人は少ない

■介護施設で、職員による利用者虐待が発生したことがありました。

 

神奈川の病院では、患者さんの不審死が相次いがことがありました。

 

福祉施設で、利用者さんが上階から落ちた事件がありました。

 

■「いったい、職員はどういうつもりで働いているのか?」

と不安を覚えた経営者、役職者も少なくなかったことでしょう。

 

「うちの部下・職員に限って、そんなことは絶対にしない、とは言い切れない」

と。

 

■そこで、多くの組織では何をするかといえば、

やはり教育研修となります。

 

「コンプライアンスとは」

「ハラスメントとは」

「患者満足とは」

「マナーとは、礼儀とは」

「安全管理とは」

 

■ここまでで、おわかりでしょう。

 

「どういうつもりなのか?」

が分からなければ、

どんなに教育研修をしようと、職員は変わりません。

 

しかし、

「どういうつもりで働いているのか?」

を聞くのではなく、

「こうして欲しい」

と組織の都合を伝えようとしてしまうのが、多くの経営者・上層部です。

 

■現場の職員の心の声はこうです。

 

「ただでさえ、大変な中働いているのに、

そんな現場の状況を聞きもしないで、

さらに、ああしろこうしろ、

あれをするな、これをするなと

指示だけが一方的に降りてくる」

 

これでは、モチベーションが上がらないばかりか、

組織に対しても失望してしまうばかりです。