■組織体質を変えようとしても、
なかなか体質を変えるということは難しいと思われています。
というのも、
従来の組織論の発想で
組織を変えようとしているからに他なりません。
■一般的には、
組織を変えようとする時、
①どんな教育をすれば良いか?
②そのためにはどんな研修をすればよいか?
③研修の内容が持続するにはどのように意識づけすれば良いか?
といったことを考えることが多いでしょう。
これが、
従来の組織論の発想です。
これでは、
組織は変わりません。
■自律進化できる組織体質を創りたければ、
新たな組織論の発想に切り替える必要があります。
すなわち、
①どんな教育をすれば良いか?
という
職員に対するIN-Put主体の取組ではなく、
その逆で、
OUT-Put主体の取組でなければなりません。
つまり、教育しないことです。
また、
②どんな研修をすれば良いか?
という
一時的な取組の発想ではなく、
その逆で、
日常的な取組でなければ、組織体質を変える働きかけはできません。
つまり、研修をしないことです。
さらに、
③研修の内容が持続するにはどのように意識づけすれば良いか?
という
精神論の発想ではなく、
その逆で、
組織変革の進捗度を定量評価する、合理的・科学的な取組でなければ
永続する組織体質を創ることはできません。
つまり、意識づけをしないことです。
■このように、
従来の組織論は
ことごとく、組織体質を創ることができないのです。
なぜ、このような組織論が一般的になっているのか、
不思議に感じる方もあるでしょう。
これは、大量生産を基礎にした高度経済成長における
前時代の
「指示命令体質」
の組織論です。
そのため、
上意下達が当たり前のカルチャーに根ざした発想となっており、
進めれば進めるほど、
「自律進化体質」
とは逆の方向に向かってしまうのです。
■これから、
指示命令をしなくても、
全職員がみずから気づき考え行動する柔軟で強い組織、
自律進化組織を創るならば、
まったく逆の取組をしなければならないのです。
1日も早く、
「教育」、
「研修」、
「意識づけ」
から卒業しなければなりません。