■もし、みなさんが、
「職場を取り巻く外部環境は変化していますか?」
と問われれば、
「変化しているどころではない。
次から次へと変化の波が押し寄せてきている」
と、答えるのではないでしょうか。
とすれば、現場の職員の方々も、
常に
「変化が当たり前」
になってもらわなければならないでしょう。
ところが、多くの職員は
(これは、企業、病院、自治体を問わず)、
変化しないことが当たり前という前提の中で暮らしている傾向があります。
これでは、次々に押し寄せる波を乗り越えることはできません。
また、本人たちも、
変化が来ることを前提としていないので、
荒波をかぶるたびに
「なぜ、こんな辛い目に遭わなければならないのか」
と不満を感じ、永遠に不幸なままとなります。
■なぜ、職員の方々が、
「変化することが当たり前だ」
という前提にならないのでしょうか?
それは、実は、
我が国の組織の経営者・上層部が、
そのような組織づくりをしてこなかったことに
原因があります。
では、どんな組織づくりをしてきたでしょうか?
それは、
「指示したことをやれ」
という組織づくりです。
そのため、職員は、
「指示されたことを責任をもって果たそう」
とするあまり、
それ以外のことを、できるだけ排除しようとすることになります。
多くの経営者・上司が、
「現場はとかく新しいことを嫌う」
と肌で感じるのは、そのためです。
また、
「指示したことをやれ」
ということは、
「どんな変化があれ、
的確に指示するための判断については、
経営者・上層部が責任を持つ」
という意味を持ちます。
したがって、職員は
「変化を感じ、判断すること」
の責任は一切、自分たちにはない、と理解しているのです。
この文化の中で、
時々、とってつけたように、
「変化が当たり前だ。柔軟についてこい」
「変化に応じて、自分たちで考え工夫して対処せよ」
と言ってみても、
職員にとっては唐突なので、
まったく響かない、という構造なのです。
■したがって、もし、職員が、
「変化することが当たり前だ」
「変化に応じてどんどん進化しよう」
と考える組織にしたいならば、
日頃から、
「変化していることが当たり前の組織」
をつくることが必要となるでしょう。
具体的には、
みなさんが管理職に、
「今月、何かあった?」
と聞いた時に、
どの管理職もが、
「無いわけがないでしょう。
聞いて下さい、今月も様々な取組や良い事例が上がって来ていますよ!」
と鼻息を荒くして答えるような組織です。
■そのためには、各部署の中でも同じように、
管理職が部下職員に、
「今月、何かあった?」
と聞いた時に、
どの職員もが、
「無いわけがないでしょう。
聞いて下さい、今月も様々な取組や良い事例が上がって来ていますよ」
と答えるような部署でなければなりません。
そのためには、職員同士が
日々、
「今日、なにかあった?」
と投げかけあい、
「話したいことがあるのが当たり前」
の習慣がなければなりません。
こうした習慣は、
「なるべくやりましょう」
「意識しましょう」
では、決して築かれません。
そこで、
「毎日かならずする」
コミュニケーション・モデルが必要となります。
■患者サービス研究所が提案している
「HIT-Bit」
は、1日5分、
毎日、何かあるのが当たり前となるように
日々行なうコミュニケーション・モデルです。
そのため、HIT-Bitを実施していると、
まもなく、
管理職が予期しなかった問題提起や改善提案が飛び出すようになります。
これが、
「
変化することが当たり前の組織体質」
変化することが当たり前の組織体質」
の創り方です。
さらに具体的で詳しい方法については、
いずれかの機会にお伝えしたいと思います。