🎵マークは、音声を聞くことが可能な印です。
(コントロールバーの「>>」で速度を上げることもできます。
本文は、コントロールバーの下です。
■なぜ、研修で学んだことが活かされないのか?
なぜ、研修をしても、職員の意識が高まらないのか?
なぜ、導入した施策が形骸化してしまうのか?
…そんな相談を、多くの企業組織の経営者や教育担当者から受けます。
そこで、
どのような取組をしてこられたのかをお聞きするのですが
大抵の場合、
「そうなるのも無理はない」
と感じることばかりです。
思うような結果が出ていない原因は、ただ1つです。
それは、
「結果に対する執着がないから」
に尽きます。
■簡単にいうと、
多くの経営者・教育担当者は、
教育や研修やツールやメソッドの導入といった
「IN-Put」
には関心が高いのですが、
反面、
職員たちが、いつどれだけ考え話し合いチャレンジしているかといった
「OUT-Put」
への関心がほとんどない、ということです。
実際、
多くの企業組織も行政も、
「組織を変えるには、教育だ」
「教育することで組織が変わるはずだ」
と考えている傾向があります。
行政に至っては、企業組織に対して、
「年に1回、研修を行うこと」
を義務づけていたりと、
IN-Putしか見ていない場合すらあります。
■しかし、実際に重要なのは、
OUT-Putの方ではないでしょうか?
もちろん、
結果も重要ですが、
それ以上に重要なのが、
最終的な結果だけではなく、
職員が、いつどれだけ
自分から考えたか?
自分から気づいたか?
自分から調べたか?
周囲と話し合ったか?
チャレンジしてみたか?
それがうまくいかなかった時に事態を分析したか?
あらためて話し合ったか?
改善して再チャレンジしたか?
その回数は?
その頻度は?
その検討の質は?量は?
……といったOUT-Putのプロセスです。
経営者や教育担当者は、
本当に結果を変えたいならば、
「職員がOUT-Putにチャレンジしたか?」
を観察し、
うまくいっていなければ、
「職員をサポートする」
といったOUT-Putに関心を持つことが重要でしょう。
いかがですか?
多くの経営者や教育担当者が
「確かにIN-Putにばかり気を取られていた。
OUT-Putには関わっていなかった」
と感じているのではないでしょうか。
このように、
IN-Putはするものの、
求める結果までのプロセスには関心を持たず、
関わろうとしていないことが多いのです。
いわば、
「教えたのだから、あとは結果を出せるはず」
という丸投げ。
これでは、
職員は追い詰められてしまうだけで、
しかも結果は出ません。
■というわけで、
相談を受けた時にいつも思うのは、
「主な関心がIN-Putに向いているから結果に繋がらない」
ということです。
そして、
「OUT-Putのプロセスにこそ目を向けましょう」
と提案しています。
その方法は、実にシンプルです。
職員が、いつどれだけ
自分から考えたか?
自分から気づいたか?
自分から調べたか?
周囲と話し合ったか?
チャレンジしてみたか?
それがうまくいかなかった時に事態を分析したか?
あらためて話し合ったか?
改善して再チャレンジしたか?
その回数は?
その頻度は?
その検討の質は?量は?
…といった
職員によるOUT-Putについてのすべての情報を
職員から上げてもらい、
考えたり話し合ったりチャレンジしていることに
感謝と敬意と称賛を示し、
本人たちが困ったらサポートする。
それだけです。
■極論すれば、
この、OUT-Putのプロセスに関心向ければ、
IN-Putは要らないんです。
なぜなら、職員が
「経営者がOUT-Putを見てくれている」
と感じれば
「ならば、積極的にチャレンジしよう」
と思うので、
みずからそれに必要な学びや情報を得るために、
自分に対するIN-Putを始めるからです。
■そうやって、
「必要だ!」
と感じてみずから能動的に学びや情報をとりにゆく方が、
本人たちが望んでもいないのに
教育するよりも良いと思いませんか?
そこで、必ず質問されるのが、
「では、
職員によるOUT-Putについてのすべての情報を
職員から上げてもらうにはどうすれば良いか?」
です。
職員に負担をかけずに、
時間や労力や費用もかけずに、
日頃の情報を収集するための最も簡単な方法
それが
1日5分のHIT-Bitです。
自動的に記録が残りますので、
経営者・管理職は、
その場にいられなくても情報を手に入れることができます。
結果が出ていない中で、
職員がいかに考え、
話し合い、
チャレンジし、
工夫して再チャレンジし、
時には、
自分から学びや情報をとりにいっているか
…などが克明にわかります。
HIT-Bitは、
職員にとって、
自分がどれだけ取り組んでいるかを
みずから示しアピールするといった
自律性を強化する手法でもあるんです。
職員が自律的に情報を上げてくるので、
経営者・管理職は
強権的に介入しなくても良くなり楽になるんです。
なので、
強権的なIN-Putに偏重することなく、
OUT-Putに関心を向けることができるのです。
その結果、
「教えたはずなのに」
で留まることがなく、
確実に結果が出るところまで
前進して行けるというわけです。
■経営者・管理職の方々は、
まず、
「IN-Put偏重がおかしい」
「OUT-Putがどれだけ生まれているのか?」
と、視点を変えてしまいましょう。
そして、
HIT-Bitを活用して、
OUT-Putをウォッチしましょう。
それだけで、
確実に結果がでる組織になります。
なぜ、多くの企業組織が、
IN-Putにばかり取り組んでいるのでしょうね?
こうしてみると
不思議でさえありませんか?