🎵目に見えない「職場の心理的瑕疵」を直視せよ

🎵目に見えない「職場の心理的瑕疵」を直視せよ

■主な表向きの退職理由は待遇ですが、
本当の理由は「人間関係」だということは
ご存知のことでしょう。

誰もが気持ちよく協力しあえて
楽しく働ける職場であれば、
離職は起こりません。

逆に、気持ちよく協力しあえて
楽しく働ける職場になれば、
職員はそれぞれ気になることを話し合い、
改善して成長してゆくので、
まさに
「自律進化組織」
となります。

では、そんな楽しい職場をつくるのは
誰の役割でしょうか?

もし
「やはり経営陣だ」
「管理職だ」
と思っていたら、その考えを捨ててください。

経営陣や管理職が方法を教えるのは結構です。

しかし、その方法を活かして
実際に組織づくりをするのは
職員たち自身であることを
忘れないでください。

■そもそも職場環境を最良の状態して、
いつでも最高のパフォーマンスを
出せるようにするのが
プロフェッショナルでしょう。

その職場環境には2つあります。

1つは物的環境、つまり
施設・設備・備品です。

これは目に見えるので、誰でも気にします。

例えば、
検査機器などに不具合がある時、
「まあいいか」
とはならないでしょう。

カメラ機材に傷がついていて
画像にノイズが入る場合、
「まあいいか」
とはならないでしょう。

検査や撮影をする職員の方々は、
機材をピカピカにして
最良の検査や撮影ができるように
万全を期することと思います。

専門職であればなおさらです。

このように、物的環境については、
「最良の状態にしておくこと」
は常識であり、
プロフェッショナルであれば、
日々必ずメンテナンスをしているはずです。

■ところが、もう一つの職場環境すなわち
人的環境、つまり
周囲との人間関係については、どうでしょうか?

これは目に見えないためか、
驚くほど、誰も気にしません。

周囲と関係が悪ければ、
聞きたいことがその場で聞けず、
大いに時間をロスすることもあります。

協力を頼めなければ、
患者さんに親切な対応ができず、
ご足労をおかけしてしまうこともあります。

病棟の看護師に伝えたはずのことが、
他部署に伝わっていなかったということも起き、
となれば、
患者さんにはとてつもない不安を
抱かせてしまうことにもなります。

こうした、
人間関係という心理的な要因によって
聞きたいことが聞けない
言いたいことが言えない
したいことができない
…といった業務阻害要因がある場合、
「職場の心理的瑕疵」
といっても良いのではないでしょうか?

物理的には問題がないが、
気持ちよくその空間にいられない点では、
人間関係に問題があって気持ちよく働けないのと
事故物件とは、
心理的瑕疵という点で
変わりないとも言えるでしょう。

そして、
プロフェッショナルなら、
瑕疵をそのままにしないでしょう。

なので、人的環境についても、
「最良の状態にしておくこと」
は常識であり、
プロフェッショナルであれば、
日々、周囲との人間関係についても
メンテナンスをしているはずです。

■ところが、
そうしている人はほぼいません。

大人になれば、
自分にとって大切な人との人間関係は
大事にメンテナンスしますが、
嫌いになったり噛み合わないと感じた相手とは
そっと距離を置くなどして、
特段、
自分から関係を修復しようと努力することは
ほとんどありません。

これが
上司部下関係や同僚同士関係に
小さな亀裂を生み、
それが次第に大きくなって、
ついには、
「人間関係がつらくて離職します」
という結果に至ってしまうのです。

これが、専門資格を持った
プロフェッショナルの仕事の仕方でしょうか?

嫌いになったり噛み合わないと感じた相手とも、
修復のための関係づくりをして、
最良の人間関係にしておくのが、
プロフェッショナルではないのでしょうか?

施設・設備・備品に不具合があれば
「すぐに修繕しなければ」
と、目に見えることには敏感に反応するところ、
人間関係に不具合があっても
目に見えないせいか、
反応しないことが多々あります。

場合によっては、
自分の周囲の人的環境を整えることについて
「自分がするべきこと」
という認識すらない人もいるかも知れません。

■みなさんの現場の管理職の方々が、
「人的環境の整備は、当然
プロフェッショナルとしての仕事の一部」
と自覚するようにしましょう。

組織の生産性を大きく左右する
重要なミッションなのですから。
人事評価にも一項、設けるべきでしょう。

そして、
「では、どうすれば
人的環境の整備ができるのか?」
という管理職のために、
最短最速で、職場の風通しを良くする方法を
提示する必要があります。

そのための
最短最速の方法が、HIT-Bitです。

管理職のみならず職員全員が
日々コミュニケーションをとって、
関係を良好にしてゆきます。

当人たち同士の関係性を変え流のですから、
当人たちが行動するより他
方法はありません。

ただし、
極めてシンプルな方法で充分。

それが、
1日5分のミーティングです。

その毎日のコミュニケーションで、
意識的・自覚的に
「職場の関係性を良くするのは、
仕事の一部だ。
日々、周囲との良い人間関係を維持できるよう
人的環境をメンテナンスして、
最良の状態にしておくことは、
プロフェッショナルとしては当然だ」

それは離職もない
日々、自律進化が飛び出す
最強の組織となるはずです。

目に見えないから
存在しないかのように無視することが
いかに
大きな損失を生み出しているか、が
明らかとなったことでしょう。