■みなさんは、本来、
「そんな話し合いまでしてくれたのか」
「もうそんなことまで進めているのか」
と驚くくらいの自律進化が
現場から、生まれて欲しいところでしょう。
ところが、
委員会や研究会で、
何人もの職員が定期的に集まって
「ああでもない、こうでもない」
と相談しているのに、
一向に物事が進まない
…ということが
少なくないのではないでしょうか。
では、どうすれば
そんなアグレッシブな組織にあるのか?
■そのコツをお伝えしましょう。
答えはシンプルです。
「関わりたい人が関わりたいことに関わる」
を原則にするに尽きます。
そもそも、
物事が進まない原因は、
その参加者たちが、
「なんとしても変えたい」
という情熱を持っていないということです。
あるいは、
「情熱を持っていない人が紛れ込んでいる」
ということです。
そういう人が紛れ込んでいると、
取組のアクセルにはならず、
反対に、
リスクや責任ばかりを持ち出したり、
「そこまで必要ありますか?」
と水を差したりするので、
ブレーキにしかなりません。
それが役職者だったりすると、
強烈な足枷となってしまいます。
というわけで、
関心のない人が紛れ込むことは
「百害あって一利なし」
なんです。
■逆に、
「なんとしても変えたい」
という人たちだけが集まっていたら
「次回なんて待っていられません」
「いま決めて良いのでは?」
「データなら、今調べちゃいますよ」
「関係者の話は、いま電話で聞きましょう」
「ともかく役所に行って話してみましょう。
話してみなければ判りませんから」
…というように、
どんどん話が進んで行きます。
常識的には無理と思われがちなことでも
「まあ、やるだけやってみましょうか」
となるので、
常識を超えた成果を
生み出してしまうこともあります。
■つまり、何事も、
「どんな顔ぶれが集まるか?」
で、会議が始まる前に、
その成否は決まっているということです。
なので、経営者・管理職が
やらなければいけないのは、
何事においても、
「関わりたい人が関わりたいことに関わる」
組織にする、ということです。
どんなに役職者が参加したがっても、
その課題に関心のない人は、
それとなく徹底排除しましょう。
逆に、その課題に関心があるならば、
どんなに若手でもパート職員でも
積極的に参加してもらいましょう。
■具体的には、
「非常に関心が高い職員」
を何人か見つけて声をかけ、
コアチームを形成します。
その後、
組織全体に
「関心があれば一緒にやろう」
と告知して公募します。
これで、
関心がある人たちだけの顔ぶれが
完成しましたので、
あとは
やりいたいようにやってもらえば、
思いがけないスピードと
想定外のクオリティで
物事が進んでゆくでしょう。
もう
「それは役員会で話し合ってもらおう」
「部長会で決めるべきこと」
「師長会議で検討させるのが良い」
などと、
役職や立場で人を集めるのは
やめましょう。
その中に、
まるで関心がない人が紛れ込んでいたら
良い会議になるはずがありません。
それをわかっているのに、
会議をさせてしまうことほど
愚かしいことはありません。
もし、あなたが、
「もっと職員を当事者化したい」
と思うならば、
一日も早く
自律進化組織づくりに
着手することをお勧めします。
