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■いま、
病院の経営者・管理職は、
リスク・マネジメントのセンスがあるかどうかが問われています。
どこの経営者・管理職が
リスク・マネジメントのセンスがあるかどうか、明らかになります。
さらに言えば、
職員の方々に、危機感を持ってもらう最高・最良のチャンスが到来しています。
いま、職員の方々の危機感を喚起できない経営者・管理職は、
おそらく今後もできないでしょう。
それくらい、
「いま」がチャンスなんです。
■2024年度の自治体病院決算の結果が
発表になりました。
https://gemmed.ghc-j.com/?p=68206&utm_source=chatgpt.com
「自治体病院の95%が医業収支で赤字」
とのことです。
もしかしたら、自治体病院の方々には、
特に驚きがないかもしれません。
「国公立病院の8割が赤字」
ということが
20年以上前から言われていましたから。
しかし、
それは、5件に1件は黒字だったとも言えます。
ところが、今回のデータからは、
黒字は、実に20件にわずか1件となります。
■このことについて、
みなさんの現場では、話し合いが行われたでしょうか?
それも、経営幹部は当然で、
重要なのは、
「リーダー層の間で、話し合ったか?」
です。
さらには、
「一般職員が集まって話し合ったか?」
みなさんの現場はいかがでしょうか?
■ところで、
なぜ、多くの職員の方々は、危機感を持たないのでしょうか?
それは、
「周りが危機だと騒がないから」
と言えないでしょうか?
それとも、みなさんのような経営陣、幹部職員、管理職が、
こぞって、
「大変な状況になった!」
と騒いでいるでしょうか?
例えば、買収されることが決まったら、
職場は、
それこそ蜂の巣をつついたような大騒ぎになるでしょう。
あるいは、
もし、重大なアクシデントがあれば、
さまざまな形で、院内に周知するでしょう。
それと同じくらいに、
幹部職員や管理職が上を下への大騒ぎをしているでしょうか?
「激震が走った」
という様相になっているでしょうか?
せめて、毎日のように、
朝礼や会議で、
その話題から始まっているでしょうか?
院内で緊急会議が行われているでしょうか?
各部署でも緊急会議をするようにと
通達が出されているでしょうか?
■そこで、警告です。
「意識喚起はタイミングが命」
なんです!
タイミングを逃すとまったく効き目がなくなります。
つまり、
3/10の
「民間病院の69%が赤字」に続き、
7/18の
「自治体病院の95%が赤字」が公表された
いまのこのタイミングで、
みなさんが
「激震ぶり」を
示さなければ、職員の危機意識は麻痺します。
「あれだけのデータが出ても院内で騒いでいる様子がない」
となれば、
職員は、どう思いますか?
「なんだ、大したことじゃないのか」
と、間違いなく安心します。
上司が深刻そうにしていなければ、
部下がそれ以上に深刻になることはありません。
そして、数ヶ月後に
みなさんがにわかに騒ぎ出しても、
部下は、
「え、なんで今さら?」
と捉えるようになります。
タイミングを逃せば、
騒ぐことがおかしいかのように感じさせてしまうのです。
■みなさん、
いまほど、深刻なデータが
畳み掛けるように発表された時はありません。
ということは、
いま以上に、
職員の方々と危機感を共有できるタイミングは
ないということなんです。
ただし、このタイミングの有効期限は、
「8月18日まで」
と考えておいた方が良いでしょう。
どんな問題が起こっても、
1ヶ月、何も動きがなければ、
人は、
「大したことはなかったのだ」
と判断するからです。
なぜなら、
1ヶ月あれば、いかなる会議も一度は行われます。
なので、1ヶ月を超えて、何も始まらなければ、
人は、
誰も関心を持たなかったのだ、と思うのです。
この件以外の事件や事故についても、
真剣に向き合い、
何らかの対処をするならば、
1ヶ月以内でなければ、
その真剣さは、誰にも伝わりません。
なので、
今を逃したら、
あとでみなさんがどんなに騒いでも、職員の方々は、
「なんで?」
となるだけです。
職員の方々と最大の危機感を共有できるチャンスは、
もう二度と訪れないでしょう。
つまり、このタイミングで
職員の方々と危機感を共有するかどうかで、
経営者・管理職のリスク・マネジメントのセンスがあるか、どうか、
わかるというわけです。
みなさんはどちらでしょうか?