その研修講師・コンサルタントは本質が見えているか?

その研修講師・コンサルタントは本質が見えているか?

■書籍や講義でよく見る
「◯◯のポイント30」
「△△の鉄則50」
「□□の秘訣80」
などなどのタイトル・・・。

一見、得するようにも見えますが、
実は、
いくつも並列するのは、
著者や講師が本質に辿り着けていないことの
現れであることが多いように思われます。

「著者が、KPIが見えていない」
あるいは
「センターピンがわかっていない」
と言えば、受け止めやすいでしょうか?

もちろん、著者が意図的に
「このうちのどれか1つ、自分に合うものをやってみたら
少しは前進するよ」
という意味で書いているなら良いのですが。

■ともあれ、
本質が見えている人ならば、
仮にたくさん項目を挙げていても、
本質について思い切り厚く論じ、
枝葉は薄く述べるので、
結果、
「つまるところ、この一点に尽きる!」
というメリハリの効いた構成になるはずです。

なので、性格診断や行動分析などでも、
「およそこの5つの傾向が見受けられます」
「6つのパターンに分類できます」
というように、5、6項目を挙げている研究結果もありますが、
やはりその5、6項目の中での
本質が見えていないことが多いように見受けられます。

本質が明確ならば、
その5、6項目の相互の因果関係や
その5、6項目が収まるマトリックスが
明示されているはずだからです。

■したがって、
みなさんが、研修講師やコンサルタントを選ぶ場合にも、
「要するに、何がカギなのか?」
と質問してみることをお勧めします。

その研修講師・コンサルタントが本質を理解できているかが、
すぐにわかります。

2つも3つも挙げられても、
多忙な現場社員は、あれもこれもできません。

まして、あれもこれも永く続けることなど至難の業です。

ということは、
あれもこれも挙げられても、
結局現場が変わることはない、ということです。

「もし現場を変えるならば、
これだけを、愚直に続けて下さい。
これが本質であり、
これ以外は要りませんから」
と言い切ってくれる研修講師・コンサルタントを選ぶことを
お勧めします。