「この仕事をしていて本当に良かった!」という声がある職場か?

「この仕事をしていて本当に良かった!」という声がある職場か?

■最近、20年ぶりに歯医者さんに通っています。

 

というわけで、恥ずかしながら、

初めて歯石を取ってもらいました。

 

担当となった25,6歳くらいの歯科衛生士さんは、

丁寧にしてくれましたが、

それは大変だったことと、申し訳ない気持ちになりました。

 

人の口の中に手を入れて、

そこに蓄積した歯石を取るなど、

本当にたいへんな仕事です。

 

しかし、

表面の汚れた歯石を取ると、

歯石に覆われていた歯が露出し、

それだけでも「歯が白く」なったのでした。

 

思わず、次の診察の日に、その歯科衛生士さんに、

「おかげで、

歯を気にせずに人前で笑えるようになりましたよ!

ありがとうございました」

と報告しました。

 

というのも、永年、

「歯が綺麗なら、人前で笑顔になれる。

いつも笑顔になれれば、人生が変わる(ハズ)」

と思っていたので、

とても感謝していたからです。

 

すると、その歯科衛生士さんは、

「嬉しいです!!」

とパッと表情が明るくなり、

「わたし、それが目標で、歯科衛生士になったんですよ!」

と嬉しそうに言うのです。

 

「わたしは歯並びが悪かったので、矯正しました。

思い切って笑えるといいですよね!」

と。

 

診察後、

待合室で会計を待っているときに、

スタッフ紹介のポスターが掲示されていることに気づきました。

 

その歯科衛生士の方の写真の下に

「患者さんが心から笑えるように頑張ります」

とキャプションが書かれていました。

 

この歯科衛生士さんの

「歯を綺麗にして、患者さんを笑顔にしたい」

という想いが、本心であることが伝わってきました。

 

今週の月曜日の受診の際に、

「待合室のコメント、見ましたよ」

と言うと、

「わたしも嬉しかったです。

この仕事をしていて、本当に良かったです!」

 

その瞬間、

そう言っている歯科衛生士の方の笑顔で、

周囲が明るくなったようにさえ、

わたしには感じられました。

 

■自分はなぜ、この仕事をしているのか?

 

毎日、何をしたくて、出勤しているのか?

 

「自分の価値観」

を明確に持っている人は、

それが実現した時には、

心から喜べるでしょう。

 

一方、

自分の価値観が明確でない人は、

仕事に注ぎ込むもの(情熱や時間や労力など)が

どうしても少ないので、

「本当に頑張ってきて良かった!」

と報われることがありません。

 

まして、

「この仕事をしていて、本当に良かったです!」

という言葉が出てくることはないでしょう。

 

みなさんの現場では、

「この仕事をしていて、本当に良かったです!」

という言葉が、どれだけ聞かれているでしょうか?

 

そう感じているけれど、

経営者・管理職とその喜びを共有せず、

黙って帰っているとすれば、

とても残念です。

 

それならまだしも、

職員の多くが

「そんなふうに感じることが久しくない」

という職場だったとしたら、

こんなに悲しいことはありません。

 

自分の価値観が明確でなく、

上司や職場の価値観のために毎日生きているとすれば、

悲しい人生です。

 

そして、義務的な人生の中では、

「患者さんのためにもっとできることはないか」

と患者さんに向き合うことも生まれないでしょう。

 

反対に、

職員のやりがいと誇りが増しほど、

患者さんにもより良い医療を提供する現場を実現したいところです。

 

■なので、

職員一人ひとりが、

「これがやりたかったんです!」

と言えるように、

まずは、

自分自身の価値観を明確にすることが大切です。


しかし、わたしたちも含めて、人は、

自分の本当の価値観を忘れがちです。

 

その証拠に、

周囲の都合や世間のしきたりに縛られて、

いつのまにか、

望んでもいないことをやっていることが少なくないでしょう。

 

そして、

「こんなことをしたかったんだっけ?」

ということがよくあるのではないでしょうか?

 

せっかく勤務しているのに、

不満ばかり口にしている同僚を見て、

「どうして、それでも毎日出勤しているのだろう?」

と感じることもあるのではないでしょうか?

 

そんな時、脳裏に、

「あの人〜♪どうして〜♪居る〜か〜し〜ら〜?」

と、小林幸子さんの「おもいで酒」が流れているのは、

わたしだけではないことでしょう。

 

■ということは、

「自分はどんな価値観だったか?」

と、自分にリマインドする(振り返らせる)ことが

重要だということです。

 

それを、習慣にしなければ、

すぐに眼前のことに埋没して、

また自分の価値観を見失ってしまいます。

 

ただし、習慣を身につけるには、

「一人でやろうとしないこと」

が鉄則です。

 

人間は、続けることが大の苦手だからです。

 

その点、職場であれば、

みんなでリマインドしあう機会を定常化すれば、

習慣となり、

つねに、

自分の価値観を明確にすることができます。

 

また同時に、

同僚とも、その価値観を共有し、理解し応援し合う関係性を築くことができます。

 

嬉しかったことを独り黙って持ち帰るのではなく、

みんなで共有できる職場なら、

つねに勇気と元気を得られるのではないでしょうか。

 

そのためには、

定常的なコミュニケーション・モデルが必要となります。

 

それが、

1日5分の「HIT-Bit」です。

 

職員が、いつも笑顔で

「この仕事をしていて、本当に良かったです!」

と言い合う、

そんな職場を実現されることをお勧めします。

 

いわゆる「心のエンゲージメント」とは、

待遇などのルールや、

システムによるコミュニケーションで築かれることはなく、

こうした人間関係によってしか生まれないのですから。

 

「HIT-Bit」

については、1Dayセミナーを行なっています。

 

本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、

ぜひご参加ください。

◆ 2020年3月1日(日)13:30〜16:30【東京】

◆ 2020年3月29日(日)13:30〜16:30【東京】

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◆参加費:1人当り4,000円

 

■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」

については、

ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。

 

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