それも指示命令体質?! (3) 「手段の提案」

それも指示命令体質?! (3) 「手段の提案」

■負責病とまでは言わないけれど、

「これも指示命令体質のせいか!」

ということが多々あります。

 

それほど、私たち自身が自覚できないくらい

指示命令体質が、深く染み付いているからです。

 

■たとえば、患者サービス研究所では、

最短最速で自律進化組織を創るための手法として、

HIT-Bitという1日5分のコミュニケーション・モデルを提案しています。

 

そして、セミナーでHIT-Bitの方法を具体的に紹介すると、

受講者の方々が、

「たしかに、指示命令体質を脱却しなければいけない。

ぜひHIT-Bitをやってみたいけれど、自分の病院で始めるにはどうしたら良いか?」

と考えます。

 

そして、

「まずは、看護部長に話してみたいです」

「事務長と相談します」

といった声が上がります。

 

そこで、

「どのように切り出しますか?」

と聞くと、ほとんどの方が、

「1日5分のコミュニケーションで変わる方法があるんですよ!

という話をすると思う」

と言います。

 

誰もが、

つい、そう切り出しがちになることでしょう。

 

わたし自身も、油断すると、

そうした切り出し方をしそうになってしまうことが多々あります。

 

実はこの発想が、

まだまだ指示命令体質なのです。

 

■しかし、

「1日5分のコミュニケーションをしませんか?」

という話をすれば、

ほぼすべての現場で、

「それは無理。忙しいので」

と即刻却下されてしまうでしょう。

 

それは、「手段」の話だからです。

 

手段の話は、

言い換えれば「作業が増える話」なので、

現場からはたちまち拒絶反応が生まれるという構造です。

 

作業が増えそうな話を聞いた途端、

相手の職員の身体は目の前にあっても、

魂はあっという間に、

自分の業務や個人的な話題へと飛んで行ってしまっています。

 

「こんなメリットもある」

「あんな価値もある」

と釈明しても、もはや魂を捕まえることは困難です。

 

これでは、

一度すべてを聞いてもらうとういことすらできないのです。

 

しかし、

「何をする」

という手段の話をするのは、

指示命令体質においては、

最も正確で迅速な伝達に他なりません。

 

また指示命令が当たり前の文化では、

相手がどう考えようと関係がないので、

お構いなしに、

「こうしてほしい」

という話をするわけです。

 

なので、指示命令体質が染み付いていると、

つい、結論から話してしまうというわけです。

 

■一方、自律進化組織においては、

職員本人が何を感じ、何を考えているかが、

すべての言動の起点となるため、

提案する側は、まずは相手の気持ちに関心を向けることになります。

 

すなわち、

「これ、このままじゃまずいことになるよね」

といった「目的」の話から入ることになります。

 

「たしかに、このままではまずい」

と価値観が一致して、

初めて、

「では、それを解決するための方法として、こういう手段があるんだけど」

と切り出せば、

「確かにまずい、なんとかしなければ」

と悩んでいた人に解決策を提示するのですから、

「よくぞ見つけてくれた!」

と感謝されるのです。

 

「1日5分の…」

と手段の話から切り出して

「あ、無理です」

と言い終わる前に拒絶されるのか、

「これなんとかしたいよね」

と目的の話からして、

「実はこんな方法が見つかったけど…」

「ありがとうございます!」

と感謝されるのか?

全く逆の結果となるのです。

 

■患者サービス研究所では、

自律進化体質へと、最短最速で変わるための

HIT-Bitプログラムをご紹介しています。

 

HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。

◆  10月28日(日)13:30〜16:30【東京】

◆  11月16日(金)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所

 

なお、以下の方は無料でご参加いただけます。

これまでに

・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある

・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた

・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた

・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた

……に該当(リピート)する方。

 

また、リピートの方が

上席者の方を伴って参加される場合は、

ご同席者の方も無料でご参加いただけます。

 

ぜひ、確実に組織を変える「自律進化組織」創りをされることを

お勧めします。