現場の活性化は、上層部・管理職のレスポンスする力にかかっている

現場の活性化は、上層部・管理職のレスポンスする力にかかっている

■どこの組織でも、上層部や管理職からは、

「職員が自発的に考えて行動してほしい」

「現場が活性化してほしい」

という声を聞きます。

 

たしかに、現場が元気なら、

職員の精神衛生も向上し、

退職も減ることで不要な出費も減らすことができるばかりでなく、

生産性も上がります。

 

そのためには、

何よりも、職員が発言することです。

 

人は、

みずから発言し、みずから行動しなければ、

元気になることはありません。

 

なぜなら、

自分の価値観を解放していないということは、

自分の価値観を封印して、

負わされた責任を果たすだけの毎日を過ごしている、

ということだからです。

 

誰も自分の意見を言わず、

言われたことだけをやっているのに、生産性が高い組織を

見たことはないのではないでしょうか。

 

したがって、

「職員が発言する」

職場にしなければ、

組織の活性化、生産性の向上はあり得ません。

 

■職員が300人いる組織なら、

その300人が、

少なくとも、1日に一言ずつ発言していることが大事です。

 

一人ひとりが、

思うように話せて、思うように行動できなければ

職員の心の活性化はなく、

行動の活性化は生まれないからです。

 

まず、職員一人ひとりが発言しているでしょうか?

 

管理職は、自分の部下全員から、

1日に一言ずつ、必ず声を聞いているでしょうか?

 

■ただし、組織は、

「職員に発言させておけば良い」

と考えていてはなりません。

 

ただ発言させているだけでは、

職員のモチベーションは維持できないのです。

 

それはみなさんご自身もそうでしょう。

 

せっかく発言し、行動しても、

組織や上司から何の反応もなければ、

「それでも自分だけは続ける」

ということは、なかなかできるものではありません。

 

自分の発言や行動に対して、

結果が出ても、出なくても、

組織や上司がちゃんと見てくれていることが重要です。

 

見てくれているとは、

単に目で見ることではありません。

 

敬意、感謝、驚き、喜び、誇りを持って見守ってくれていることです。

 

組織・上司が、ただ

「自発的にやれ」

「それが自分たちの幸せだろう?」

という姿勢では、

人は、誰もその自発的な行動を続けることはできません。

 

これはみなさんも同じでしょう。

 

■したがって、

(面倒なことにように思うかも知れませんが)

職員が300人いれば、

その300人に一言ずつ言わせることが大事であり、

それはすなわち、

その300人にレスポンスすることが大事だということです。

 

一方通行で上から下へ指示だけをするのもダメ、

下が自分たちでやるというだけの一方通行もダメ。

 

下が発信し、上がレスポンスすること。

 

「対話」

があって初めて、活性化するのが人間の心理構造です。

 

現場の発言や行動を無視してはならず、

きめ細かく、レスポンスしてみせることが不可欠です。

 

■この点が、従来の経営者・管理職には負担に感じられることでしょう。

 

上意下達の組織では、レスポンスなど必要なく、

数字だけで判断できたからです。

 

ただし、そのため、組織は活性化することはありませんでした。

 

逆に、

組織を活性化したいなら、

数字だけで判断しないことです。

 

ということは、数字以外も見ているという表現が必要となるのは、必然です。

 

なお、経営者が全職員にレスポンスする必要はありません。

 

各部署の管理職が、自分の部下にレスポンスすれば良いのです。

 

しかも、部下のたった一言に対して、たった一言返すだけでも良いのです。

 

それが、毎日続くだけで、

「対話がある職場」

が完成し、

「言いたいことが言えて、やりたいことがやれる、風通しの良い環境」

が出来上がるのです。

 

「組織を活性化する」

とは、そういうことです。

 

■これまでの古い組織のように、

数字だけで管理して楽をする代わりに、「組織が活性化しない」と嘆き続けるのか?

 

毎日レスポンスして手間をかける代わりに、組織を活性化して生産性を上げるのか?

 

いま、みなさんの組織も、

どちらの組織になるのか、

選ぶことができるのです。

 

■ところで、

1日一言のコミュニケーションを

現場に根付かせ、継続するためには、どうすれば良いか?

と思う方もあるでしょう。

 

毎日、部下を一人ひとりつかまえて

忙しそうにしている中、無理矢理に会話することにも

抵抗を感じるでしょう。

 

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