組織体質の創り方(3) 指示命令していないことがどれだけ生まれているか?を検証するには?

組織体質の創り方(3) 指示命令していないことがどれだけ生まれているか?を検証するには?

■多くの組織の経営者・上層部が、

「自律進化組織を創りたい」

と言うものの、

なかなか指示命令組織から脱却できないことには、理由があります。

 

その最大の理由は、

経営者・上層部が、

自律進化組織運営に慣れていない、ということです。

 

というのも、

我が国では、ほぼすべての組織が、

長年、指示命令組織文化の中で、運営されてきました。

 

これは、ある意味、シンプルな管理で成立します。

 

というのも、

「指示・命令をしたことが、きちんとなされているか?」

を検証するためには、

自分が指示命令したことについてだけ関心を払っていればよいのです。

 

上司は上司の視野だけを持っていればよいので、

とても簡単です。

 

また、職員との関係性を良くしておく必要もありません。

 

■しかし、もし自律進化の組織体質を創りたいのであれば、

「指示・命令していないことで、どんなことが行われているか?」

を検証することが必要となります。

 

それは、自分の視点だけでは検証できません。

 

むしろ、自分の視点を超えて、

想像もしなかったような問題提起や改善提案が

どれだけ生まれているかが大事であり、

それを定量評価することが必要になります。

 

もし、

「自分が想像もしなかったような問題提起や改善提案がうまれているか?」

をきちんと把握し、検証してゆくためには、

どうすればよいでしょうか?

 

指示命令体質の発想では、

上司が部下に対して、

「わたしが想像しなかったような問題提起や改善提案をしているか?」

を聞き出しては、見にゆく、ということになるのかもしれません。

 

しかし、実際に聞いてまわれば、おそらく、

「たとえばどういうことですか〜?」

「何かあれば、いつも話し合ってますぅ〜」

「困った時は、自分たちで改善してますけど〜」

という反応が返って来るのではないでしょうか?

 

まして、検証にとどまらず、さらに向上させようとして

「わたしは指示・命令していないことで、

みんながみずから気づき、考え、改善することを、

今以上に、もっともっと増やして欲しい」

と言ったところで、

なかなか増えるものではないでしょう。

 

■「指示命令していないことを、

現場職員がみずから気づき、考え、改善してくれているかどうか?」

を検証できるようになるには、

昨日とまったく同じポイントが必要となります。すなわち、

  1. 各部署のリーダーが、常に現場の事例を挙げてくるルールにすること
  2. そのためには、各部署で職員同士が、「こんなことがあった」と伝え合うルールにすること
  3. そのためには、職員同士がどんなことでも話し合える関係性を築くこと

これらを、日々のコミュニケーション・モデルにしたものが、

患者サービス研究所の提唱する

「HIT-Bit」

です。

 

HIT-Bitを実施すると、

毎日のコミュニケーション・モデルによって、

どんどん現場での気づき・提案・実践・成果などが

システマチックに上がってきます。

 

これによって、

(1) ゴールを明示すること

(2) 進捗を検証すること

の2つが、可能となり、

組織全体が同じ方向を向いて力を発揮することが可能となるのです。

 

■HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。

◆  9月29日(土)13:30〜16:30【東京】

◆  10月28日(日)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所

 

なお、以下の方は無料でご参加いただけます。

これまでに

・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある

・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた

・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた

・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた

……に該当(リピート)する方。

 

また、リピートの方が

上席者の方を伴って参加される場合は、

ご同席者の方も無料でご参加いただけます。

 

というのも、

本当に現場を自律進化組織へと変え、

結果を出していただきたいからです。