職員が何事にも積極的に関わる組織になる方程式

職員が何事にも積極的に関わる組織になる方程式

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■「どうすれば、職員が何事にも積極的に関わるようになるのでしょうか?」

と質問されたことがあります。

 

組織が始めようとすることは、

いずれも、組織にとって有益であったり、

そこに働く職員やクライアント、地域に良いからこそ、

始めようとするものばかりなはずです。

 

にも関わらず、賛同する職員ばかりではないのは残念なことです。

 

では、どうすれば、職員が何事にも積極的に関わるようになるのでしょうか?

 

■それは、私たち自身の心理構造から考えれば見えてきます。

 

もし、いつも

自分の味方になってくれる人から

頼み事をされたならば、

「なんとか応えたい」

と素直に思えることでしょう。

 

もし、普段お世話になっている実感のない人から

頼まれたことであれば、

「なんとか応えたい」

とは、思いにくいものです。

 

なお、

「味方になってくれている」

とは、

「上司が部下の業務をバックアップしてくれていること」

という意味ではありません。

 

上司が部下の業務をバックアップするのは、

部下にとってみれば、

当り前のことでもあるからです。

 

「味方になってくれている」

とは、

自分の価値観を尊重してくれているということを意味していると考えると良いでしょう。

 

というのも、

業務上、バックアップしてもらうことよりも、

業務の域を超えて、

自分の本当の価値観を解放できることの方が、

人間にとっては、はるかに大きな価値を持つものだからです。

 

また、

「味方になってくれている」

とは、必ずしも、

「同じように行動してくれること」

である必要はありません。

 

同じように行動してくれなくても、

自分の価値観を聞いてくれて、

できる範囲で応援してくれるだけで、

人は大いに勇気と元気を与えられるからです。

 

こうしたことは、組織の上司部下という関係に限らずとも、

友人・知人、夫婦間などでも言えることではないでしょうか。

 

それは、基礎的な心理構造だからだと言えます。

 

■このような、ごく自然な心理構造を考えてみれば、

職場において、

「職員が何事にも積極的に関わるようになる」

ためには、

組織・上司が、

日頃から、部下にとって、

「業務の範囲に限らず、いつも味方になってくれている」

と感じられる存在になっていれば良い、ということになるのではないでしょうか。

 

そのためには、部下が、

「日頃から、業務に限らず、自分の価値観を言える」

ことが前提となります。

 

部下が自分の価値観を言えなければ、

組織・上司が、それを理解し応援することはできないからです。

 

■では、みなさんの現場では、

職員が、業務の範囲にとどまらず、

さまざまな自分の価値観を話せる環境があるでしょうか?

 

言い換えれば、

上司が、

職員が、業務の範囲にとどまらず、

さまざまな自分の価値観を話せる環境があるかどうか?

ということです。

 

相手が価値観を打ち明けることができるためには、

なんでも話せる安心感、すなわち

心理的安全性を創り出さなければなりません。

 

「心理的安全性とはよく聞くけれど、

一体どうすればいいのかわからない」

という声も、しばしば聞きます。

そこで、

上司であるみなさんには、

日頃から、

「何でも言ってみて。

できる・できないは、後で決めれば良いのだから」

と声をかけることをお勧めします。

 

日常的に、

「どんな価値観でも、まずは理解し、応援するからね」

というメッセージを伝えておく、

ということです。

 

■このようにして、

日頃から、上司が、なんでも話せる存在となり、

部下が自分の価値観を打ち明け、

それを上司が理解し、応援することで、

部下が

「この組織・上司は、いつも味方になってくれている」

と心理的安全性を実感することができることによって、

はじめて、

職員が何事にも積極的に関わる組織体質を実現することができるようになるのです。

 

■とはいえ

「日頃から声をかける、ということが難しい」

という声もあるでしょう。

気付いた時にする、ということほど、

習慣にはなりません。

また、部下の方も

毎回、唐突に感じて構えてしまい、

いつまでも距離が縮まらないことでしょう。

 

多忙な現場では、

業務以外の会話をする時間が取りにくく、

自分の個人的な価値観を打ち明けるような場が生まれにくいからです。

 

それなのに、

「部下とのコミュニケーションは上司がやるべき」

と管理職に押し付けていては、

いつまでも組織は良くなりません。

 

そこで、患者サービス研究所では、

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上司も部下の対話の機会を設ける

「HIT-Bit」

を提唱しています。

 

このHIT-Bitによって、

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風通しが良くなることで、

建設的・生産的な組織体質を築くことが可能となっています。

 

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ご同席者の方も無料でご参加いただけます。

 

というのも、

本当に現場を自律進化組織へと変え、

結果を出していただきたいからです。