「ドラマが生まれる構造」を科学する

「ドラマが生まれる構造」を科学する

■せっかく医療機関に勤めているからには、

「あなたで良かった」

と言われ、

心細い想いでいる患者さんの力になりたい、

……と、思うでしょうか?

 

今日の投稿は、

そう思わない方、

または、

「自然体でやっていて結果的に喜ばれれば充分だ」

という方には価値がありません。

 

今回は、

「自分が信じる通りに、心に寄り添うことに徹したい」

という方へお届けします。

 

■最近、また医療ドラマが放映されていて嬉しいですね。

 

今週の

『ラジエーション・ハウス』

をご覧になりましたか?

 

主人公は、医師の資格を持ちつつも思うところあって、

放射線技師として働いている、

窪田正孝が演じる青年です。

 

今週は、ある患者さんの検査結果について、

医師は異常なしとしましたが、

 

主人公は、

「デンスブレストであるため、悪性腫瘍の疑いを否定できない。

どうしても、再検査を受けてほしい」

と、患者さんに頼み込んでしまいます。

 

医師の指示がないにも関わらず、

検査を強行した結果、患者さんの病巣を発見する、というストーリーでしたね。

 

もちろん、普通の人なら、

そんなクビになるようなことはしないでしょう。

 

■では、今週の

『白衣の戦士』

はご覧になりましたか?

 

こちらは、

新米看護師の奮闘を、中条あやみが演じています。

 

担当したターミナル期の患者さんは、身寄りがないと言っていました。

 

しかし、意外なところから、

実はもう何年も会っていない息子さんがいることを知りました。

 

「生きているうちに会わせなければいけない」

と考えた主人公は、患者さん本人に断りなく、

休みの日に遠方まで足を運び、息子さんに状況を知らせにゆきます。

 

その結果、息子さんが病室を訪れ、

患者さんは亡くなる前に息子さんと再会を果たすことができた、というストーリーでした。

 

個人情報もインフォームドコンセントも無視、です…。

 

もちろん、普通の人なら、そんなクビがかかるようなことはしないでしょう。

 

■もうお判りでしょう。

 

ドラマの主人公って

「そこまでする?」

というところまで、心に寄り添うから、ドラマになるんですよね。

 

型破りなので、

周囲をヒヤヒヤさせたり、時には迷惑をかけたり、

時々失敗もするけれど、

最後はその「心に寄り添う」想いが通じて、

「あなたで良かった」

と言われる、というのが決まったパターンです。

 

聞き分けの良い、無理をしない主人公だったら、

意外な展開が生まれないので、ドラマになりません。

 

そんな型破りな主人公は、常識的な上司・先輩から

「けしからん!」

と、いつも非難されますが、

本当にクビになってしまうとドラマが続きませんから、

 

「患者のためとなると夢中になっちゃうんですよね。

ま、そこがいいところなんですけど」

と、あたたかく見守ってくれる理解者がいたり、

「わたしも新人のころを思い出したわ。大目に見てやってあげて」

「あいつには、本当に大切なことを教えられるような気がする」

と庇ってくれる、さらにその上の上司が見守ってくれていたりする、というのは、

みなさんもよく見る典型的なパターンでしょう。

 

そうして、誰かの心に寄り添うことの

素晴らしさが描かれる、というわけです。

 

この構造は、1970年代からこんにちまで、

青春ドラマ、学園ドラマ、刑事ドラマなどでも

何千回もテレビでお茶の間に届けられ続けてきました。

 

■多くの人は、

「そりゃテレビだからいーけどねー!」

「そう都合よくはいかないよねー」

「クビになったら困るしねー」

と思うでしょう。

 

誰もが、

「この主人公たちのように

信じた通りに行動できたら、

そして、

あらゆることから制約されず、

信じた通りに誰かの心に寄り添えたら、

どんなに良いか」

「そして、そうできたら、きっと患者さんにも喜ばれるはず」

と、どこか憧れながら見ているからこそ、

この同じパターンのドラマが、

手を替え品を替え、制作されては放映されていることは、明らかでしょう。

 

■そんなドラマのようなこと、

実際には不可能だ、と思うでしょうか?

実は、そうした周囲との摩擦なしに

「信じた通りに、心に寄り添うことに徹する」

ことで、こうしたドラマチックなことを実現できる方法はあります。

 

というのも、

型破りな行動に対して、

なぜ反対や非難が起き、摩擦が生じるのか?

その理由はシンプルだからです。

 

そして、摩擦が生じる理由は、

職場で普段から常識的な話しかしていないから、に他なりません。

 

ということは、その逆に、

普段からお互いが価値観を出し合い、理解しあっていれば、

その職場では、摩擦は生じない、ということです。

 

しかも、型破りな発想や視点から話し合っていれば、

「そのあたりまではOK」

「むしろやったげよーじゃないの」

と、世間の常識を超えた、その職場における常識が形成されるのです。

 

要するに、その職場のみんなで

「これくらいまでなら型破っちゃおうよ」

と協力し合えるので、

実践することもでき、

ドラマのようなドラマチックな場面を実現できる、ということです。

 

このように、

ルール化されていないことでも、

普段みんなで話し合っていることで、

気持ちが一つになる、ということは、他にもいくらでもあるでしょう。

 

それと同じで、

話し合っていれば、

「そこまでする?!」

と言われるほどの

患者さんの心に寄り添うことに徹することも、

実は実現可能なのです。

 

「心に寄り添う」

に偽りがなければ、そこまですることもできるのです。

 

この、普段からの価値観の出し合いを、

「日々の職場で、するか、しないか」

それだけです。

 

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「そこまで、みんなで話し合って心に寄り添ったの?」

といったドラマのような事例も生まれています。

 

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