■CSFという言葉があります。
Critical Success Factor
つまり、「もっとも重要な成功要因」という意味です。
それを数値的に表すものが、
KPIと呼ばれます。
つまり、
Key Performance Indicator
すなわち
「重要業績評価指数」
です。
簡単に言えば、
「この数値を伸ばせば、事業がすべてうまくいく」
という指標です。
■たとえば、
学校が多くの学生を確保するためには、
出願者数が多くなければならず、
そのためには
オープンキャンパスの参加者数が多くなければならず、
そのためには
資料請求の件数が多ければよい、ということになります。
そこで、学校の職員は、
資料請求の件数を増やすことに死力を尽くす、ということになります。
■さて、みなさんの現場が、
指示・命令をしなくても、
職員がみずから気づき考え行動する活性化した、
モチベーションの高い組織になるためには、
どんなKPIを伸ばしてゆけばよいでしょうか?
みずから行動してより良い結果を生み出す組織を目指したいところですが、
そのためには、
みずから行動すること自体が多くなることが必要であり、
そのためには、
みずから発言してより良い行動につながることが必要であり、
そのためには、
みずから発言すること自体が多くなっていればよい、ということになります。
では、
みなさんの現場では、発言が多いでしょうか?
発言の少ないところに、
より良くなることにつながる発言が多いことはなく、
そんなところにおいては、
より良くなることにつながる行動が多いことはなく、
それは
自律進化も生まれないということになるのです。
■では、どのようにすれば、
職員の会話が増えるでしょうか?
「いや、会話は職員次第なので、どうすることもできない」
「強制するものではなし・・・」
「活発に会話するような雰囲気ではないから困る」
そんな風に考えていたら、
いつまでも自律進化の組織体質にはなりません。
職員の会話が増やす方法を知らない組織は、
自律進化組織になることはできません。
※なお、会話さえ多ければ自律進化が増えるとは
限らないのではないか、との疑問もあることでしょう。
もちろん、自律進化につながる会話が増えるようにする
仕組みはあります。
とは言え、会話を究極まで増やすと、
おのずと建設的・生産的な発言が増える傾向があります。
量が向上すると質が向上する、ということが
しばしば起こります。