■いま、医療機関は、
これまでになく、外部との関わりを大事にしなければならない時代になりました。
市民とかかわり、
他の医療機関・福祉施設などの連携先との関わり、
連携していないながらも時として連携しなければならない医療機関、
さらには、
自治会、消防署、教育委員会などの地域団体など。
今回の新型コロナによって、
平時から、いかに信頼関係を築いておくべきかが
大事であることを知らされたようにも感じられます。
それは、コンサルタントの言葉を借りれば、
いわゆる
「ブランディング」
ということになるでしょう。
従来から、
「地域から愛され選ばれる医療機関になるために、医療機関を知ってもらう」
という意味で、
「ブランディングが大事だ」
というコンサルタントはたくさんいます。
「理念を作りましょう」
「ロゴマークを作りましょう」
「病院名を変えましょう」
などなどと提案してきます。
■そこで、問題です。
より重要なのは、
上記のように外部に宣伝する
「アウターブランディングが大事」でしょうか?
それとも、
職員に病院の方針を理解させる
「インナーブランディングが大事」でしょうか?
そして、一般的には、
「ブランディングといえば、
外部への宣伝、つまりアウターブランディングだ」
と思っている人が多く見受けられます。
そのように売り込むコンサルタントが多いからでもあるでしょう。
■しかし、お察しの通り答えは、その逆です。
もし、アウターブランディングを充実しても、
もし内容がともなっていなければどうなるでしょうか?
宣伝を信じて集まってきた方々が、
実態を見て失望して、
どんどん去ってゆくことになります。
「あそこにはがっかりさせられた」
と話して回り、
マイナスの口コミを広める人を増産するだけなのです。
■その反対に、
もし、インナーブランディングを徹底して、
「私たちの病院は、ここがすごい」
「ここで働けることが誇らしい」
と、職員が心から思えるようになっていたらどうでしょう?
職員みずからが、
「よかったらうちに来なよ」
「一度見に来てよ、すごいから」
「なぜ内を選ばないのか、不思議だ」
と、身近な人たちに、
自分の言葉で、
どんどん宣伝してくれるようになります。
その誘いに応じて来てくれた人には、
誘った職員本人が、
「誘ってもらって良かった。ありがとう」
と言われるように、
あたたかく心を込めて対応することになります。
そうして新たな縁のあった方々もまた、
「ここはいいよ」
とまた自分の身近な人へと勧めてくれるようになります。
万一、職員が、
思うように自分たちの素晴らしさを伝えきれていないと感じれば、
「どうすれば多くの人にわかってもらえるのか?」
みずからアウターブランディングを考えるでしょう。
つまり、
インナーブランディングをしっかり行なえば、
アウターブランディングは要らない、
もしくは、後からついてくる、ということなのです。
■もし、
「ブランディングを強化しましょう」
と言いながら、
広告や、ロゴマーク、診察券のデザイン、施設設備の回想といった
「アウターブランディング」
の話ばかりをするコンサルタントがいれば、
「その前にインナーブランディングをどのようにするか?」
を思い出すことをお勧めします。
最強のブランディングは、
「職員の方々が一枚岩になり、病院一丸となること」
に他なりません。
■今回、
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を、オンラインで開催します。
日時
6/21(日) 13:30~15:30
6/27(土) 13:30~15:30
いずれも同内容です
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