現場速報!わずか2週間で次々と進化が生まれている理由

現場速報!わずか2週間で次々と進化が生まれている理由

■新型コロナ対応によって疲弊する中にあって、
コミュニケーションを活発にすることでチームが元気になり、
新しいアイディアや取組が、
どんどん飛び出している現場があります。

現在もその現場で生まれている実際の事例を紹介します。

■いま、
「現場の職員の多くが疲弊している」
そのため、
「もっとコミュニケーションをとって、元気にしてあげられないか」
と、多くの経営者・管理職の方々が考えていることでしょう。

しかし、普段以上に多忙となり、
感染リスクの緊張の中で、日々患者さんや業務と向き合っている職員の方々は、
「とてもそんな余裕はない」
という人も少なくないと聞きます。

だからといって、腫物に触るようにして、
経営陣・管理職が、現場職員に遠慮して、
そのままにしていれば、
職員はますます疲弊したり、孤立してしまいます。

実際、離職者が出つつある、という現場もあると聞きます。

では、どうすればよいのでしょうか?

■先週、
1日5分のコミュニケーション・モデル
「HIT-Bit」
を導入した病棟の看護師長から、

「わずか2週間で、
職員が元気になり、新しいアイディアや取組がどんどん飛び出している」
という報告が届きました。

6月1日にHIT-Bitを開始して、わずか2週間で、
現場がどのように変わり、何が生まれているのか?

6月13日に
看護師長がメールで報告してくださった実際の事例を紹介します。

■HIT-Bitを始めるとさっそく、数人のスタッフが
「患者さんの爪が伸びていて、気になるが時間がない。
特に足の爪に行き届いていない」
という意見を上げてくれました。

そこで、曜日ごとに2~3室ずつ、チェックしてゆくことになりました。

業務ボードにマグネットをつけて
「今日、どの部屋のチェックをするか」
を一目瞭然にしました。

すると、スタッフが積極的に爪切りをしてくれるようになりました。

「昨日(12日)にラウンドしたところ、
すべての患者さんの手足の爪がきれいに切られていました」
……とのことです。

■通常、1日に3回、病室を回って、
患者さんやベッド周辺の環境に危険はないか?をチェックしています。

HIT-Bitで、
「そのセイフティ~・ラウンドが、作業的になってしまっているのではないか」
との意見が上がってきました。
すると、問題に感じていたスタッフが、さっそく、
みずから、新しい、より使いやすいラウンド・チェック表を作成してくれたそうです。

週明けから始動します。
……とのことです。

■さらに、
「ラウンドの質を上げよう」
ということになり、13:30に行なうポジショニングを行なうための
チェック表も改訂しました。

よりフィードバックが起こりやすい書式になりました。

その結果、夕方のHIT-Bitで、
「今日のラウンドで、○○さんのかかとが体交枕から落ちていて、
除圧できていませんでした。
しっかりかかとを浮かせましょう」
などと、スタッフから自然に意見が上がるようになってきました。
……とのことです。

■業務改善だけではありません。

70代、男性、COPDのため、呼吸苦があり、
引きこもり傾向から離礁できず、
気に入らないことがあればスタッフを怒鳴ることもありました。

そのためスタッフは、
触らぬ髪に祟りなしとばかりに警戒していましたが、
さまざまにアプローチを変えて、
いまでは、良い関係を気づくことができつつありました。

そんな患者さんが、
先日、みずから希望して五分刈りにしたところ、
それが可愛くてスタッフがこぞって茶化しに行ったところ
これまでにない笑顔を見せてくれて、
みんなで和んだという一幕もありました。

その患者さんが、先週、初めて
「車イスに乗りたい」
と希望してきました。

みんなで喜び、
車イスに乗っている姿が嬉しくて、スタッフが写真を撮ってくれたのです。

そして、
「師長、○○さんを撮りましたよ」
とカメラを見せてくれた時には、本当に嬉しくなり、
「ありがとう!」
と喜びを分かち合ました。

■……これらが、
1日5分のコミュニケーションを始めて
6月1日から13日までのわずかの間に生まれている
多くの新しいこと、これまでにない変化の様子です。

よく
「余裕がないからコミュニケーションがとれない」
という人がいますが、それは逆です。

「コミュニケーションをとらないから余裕がない」
のです。

では、どうすれば、こんなふうに、
スタッフが生き生きと意見を交わしあい、
協力しあって新しいことに取り組むようになるのか?

事例の病院では、
始めてまだ2週間ですが、
「HIT-Bitをはじめて良かった」
と話すスタッフも多く、
病棟全体の意識が上がったと感じていることが
わかるそうです。

夕方に行なわれるHIT-Bitに、
夜勤入り前のスタッフたちも参加してくれて、
「これから長い時間だけど、頑張ります!」
と話し合い、
エールを交換している様子も見受けられるそうです。

HIT-Bitは、
最もシンプルな方法です。

■そこで、
1日5分の
「HIT-Bit」
について、オンライン・セミナーを行ないます。

日程

  • 7/11(土) 13:30~16:30
  • 8/1(土) 13:30~16:30

いずれも同内容です。

詳細・申込みについては、こちらです。

■なお、以下のような方には向いていません。

  • 本当にスタッフを元気にしたいと思っていない方
  • 現場をより良くしたいと思っていない管理職の方
  • 患者さんのためにもっとできることをしたいと思っていない方

リーダーシップに自信がない管理職の方にもお勧めです。

というのも、
知識も技術も資格も経験もシステムも要らないからです。

「どうにかして、現場をもっともっと良くしたい」
「職員を元気にしてあげたい」
という思いがあれば結構です。

現場に疲労が蓄積している今こそ、
スタッフが活き活きと活躍し、
明るく元気な病院を実現されることをお勧めします。