■職員のエンゲージメントを高めるための
代表的な手法として
あるコンサルタントが挙げているのが
- MBO
- 360度評価
- OKR
- 1 on 1
でした。
■このところ話題になっているのが、
Google社もやっているという
1 on 1ミーティングです。
というより、Google社がやっているから
話題になっているということでしょうか。
■やはり、職員とのコミュニケーションをとろうとすれば、
基本は1対1であることは間違いありません。
大勢で飲んだり食べたりして、
本音の本音を語り合うことなどできません。
契約をとりたい時に、
パーティーに招いて大勢の中で、
うまく相手をつかまえて
真剣勝負の商談をする人などいないのと同じです。
社員旅行や忘年会、親睦会では、
本当に重要なコミュニケーションはとれませんから、
どうしても、
話をしなければならない職員に時間をとらせて、
1対1で話す機会を設けることになります。
ということを考えると、
「1 on 1ミーティング」
と言われて話題になってはいますが、
みなさんも古くから実践してこられたこととなんら変わりません。
■ただし、昭和の時代には、
上司が部下のことを思ってか、お酒に酔ってか、
持論をぶちまけ、
部下がそれを聞く、というのが一般的だったことでしょう。
それでも、
世の中は勤め続けるのが当り前の時代だったので、
部下は我慢して聞き、
なんとなく上司が自分を思ってくれているのだということを感じ取り、
また仕事に励んだものです。
それでも勤め続ければ、安泰な将来が見えていたからです。
今の時代ではそうはいきません。
会社がいつ傾くか分かりませんから、
上司の話がありがたいとも思いません。
それより早く帰ってゲームやネットサーフィンをしていた方が
ずっとリフレッシュになることでしょう。
では、上司は
1対1で話す時、どうすれば良いのでしょうか?
それは、
「傾聴する」
ことに尽きる、というわけです。
部下の言いたいことを聞き、
必要とされた時だけ、助言をし、
陰に日なたに、
つかず離れず、
時には優しく、また時にはとても優しく、
サポートしてみせる、
それが令和の時代の上司です。
というわけで、
1 on 1ミーティングの具体的な手法は、
ひところ流行したコーチングがベースとなっています。
1 on 1ミーティングの基本には、
コーチングの基本と同様、
- ペーシング
- ミラーリング
- バックトラキング
などが挙げられています。
■しかし、
1 on 1ミーティングに呼んでもらったから、と
部下が本音を話すようになるものでしょうか?
上司は、
うまく部下の様子を見極めて、
捕まえてミーティングをする、
ということが器用にできるものでしょうか?
それができなくて苦労しているのが
ほとんどの管理職ではないでしょうか。
部下は、
自分にとって必要な時には、
上司に依頼してミーティングしてもらう、
ということができるものでしょうか?
それができる部下ばかりだったら、
離職は起こらないのではないでしょうか。
実は、上司部下の良い関係性を築き、
エンゲージメントを取り付けるために
1 on 1ミーティングを効果的に行うには、
実は、その前に、
気持ちよく呼んだり呼ばれたり、
聞かれたり答えたり、
本音を話し合えたりする
「良い関係性」
が必要なのです。
気軽に1 on 1ミーティングをできる関係性であれば、
改めて1 on 1ミーティングを行う必要はありません。
なぜなら、すでに良い関係性があり、
本音で話し合えているのですから。
器用な上司は、1 on 1ミーティングをしなくても、
良い関係性を築けていることでしょう。
問題は、器用でない大半の管理職ではないでしょうか。
■では、その
「良い関係性」
を築くためにはどうすれば良いのでしょうか?
システマチックに良い関係性を築くために、
患者サービス研究所が提唱しているコミュニケーション・モデル。
それが、
「HIT-Bit」
です。
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