■部下が危機感がない場合、
「なぜ危機感を持たねばならないか」
を自分が伝えなければならない、と思っているリーダーが多いように見受けられます。
しかし、そうすれば、
危機そのものが感じられていない部下にとっては、
目の前にうるさいリーダーがいるだけ、となるから
部下が危機感を持たないばかりか、
リーダーとの関係も悪くなります。
では、どうすれば良いか?
■リーダーは、自分で伝えようとせず、
カーテンを開け、窓を開けることです。
ブリザードが吹き荒ぶ外の景色を見て、
窓から冷気がなだれ込めば、
部下たちは、
壁に隔てられた数インチ先に危機があることを
一瞬で学び、脊髄反射的に
「どうにかしなければ!」
と考え出し、動き出します。
強烈な危機感を持って
問題解決に必死に取り組むようになるから、
もはや、
それ以降は、リーダーはいなくても良いくらいです。
これ以上、自律的で強く変革力のある組織はありません。
したがって、リーダーは、
「なぜ危機感を持たねばならないか」
を伝えようとしてはならないのです。
■ときどき、
窓の前に立ち、
「俺が伝えて部下の目を覚ましてやる」気
まんまんのリーダーすらいますが、
それは大きな間違い。
「窓を開ける」ことこそ、
リーダーのミッションの本質なのです。