想像できなければ実現できない!「自律進化組織」(1)

想像できなければ実現できない!「自律進化組織」(1)

■指示命令体質を、自律進化体質に変えることは、
「何かをちょっと変えるだけ」
と思っている人も多いようです。

確かに、
「根本の価値観を変えるだけ」
なのですが・・・。

「死にたい」を「生きたい」に、
「戦争する」を「戦争しない」に、
というのも、根本的な価値観を変えるだけのことですが、

そのことによって、
まったく違う世界が開けることになります。

それと同じで、
「指示命令体質」を「自律進化体質」に変えると、
まったく違う世界が開けます。

そのため、指示命令体質に浸かってきた多くの人は、
自律進化組織の断片を聞くと、
「え?大丈夫?」
「無理でしょう」
「そんなの危険だ」
と、
あまりに異なる世界をイメージできず、
拒否反応すら示すこともあります。

■しかし、
徐々に周辺の状況が見えてくると、
「あ、なるほど、そうかもしれないですね」
と感じるようになります。

が、しばらくすると、また指示命令体質の住人へと帰ってしまうので、
またもとの感覚に戻ってしまいます。

そしてまた、自律進化体質の景色を垣間見ては、
「あ、そうそう、そうだった」

そしてまたまた、指示命令体質の世界に戻り、
「え?大丈夫?無理でしょう?」

一瞬では、
異文化が身体に浸透しないものなのです。

■そこで、今回は、
「自律進化組織になったらどういう景色が見えるか?」

つまり、
「自律進化組織の特徴」
を紹介しましょう。

「え、そうなの?大丈夫?」
と感じるかもしれませんが、
自律進化組織の世界を覗いてみて欲しいと考えています。

■まず、自律進化組織になると、
「経営者・管理職が、日々、驚いています」

指示命令体質の感覚では、
「上席者が、そんなことで大丈夫なのか?」
と思うでしょう。

しかし、自律進化組織となり
全職員が、みなさんと同じレベルの視野と発想を持ったら、
どんなに頼もしいでしょうか?

日々、新たな意見や行動が生まれ、
自分の予期せぬ問題提起や改善提案に
驚かないはずがないでしょう。

経営者・管理職が、日々、驚いていない組織は、
部下職員が自律できていないということに他なりません。

■また、自律進化組織になると、
「ジャッジは後回し」
です。

ジャッジとは、
「正誤・要否・急否・損得」で判断することです。

指示命令体質の感覚では、
「何よりもまずジャッジするべき」
と思うでしょう。

精度と効率を第一に考えるべき状況では、
それは大事です。

しかし、自律進化組織となり、
全職員が、みなさんと同じレベルの視野と発想を持ったら、
ジャッジは後回しにして、
まずは意見を出し合いたいと思わないでしょうか?

特に経営者は、
一見、荒唐無稽なアイディアにも敏感で、
突拍子もない発想をぶつけ合っている人が多いものです。

だれかが正解を持っていて
ジャッジしてもらえるのは、
牧歌的な指示命令体質時代の発想に他なりません。

■また、自律進化組織になると、
「結果が全てではない」
指示命令体質の世界では、
「仕事なのだから、結果を出さなければ意味がない」
「そんな考えは、甘えている」
と思うでしょう。

しかし、それは、
上席者が「あれをこうしろ」と指示命令することで
成り立っている現場だから、
「あれをこうしたか?」
と結果で評価することになっているだけです。

もし、自律進化組織となり、
全職員が、みなさんと同じレベルの視野と発想を持ったら、
みなさん自身が
「結果が出る保証はないが、絶対にやるべきだ」
と、大局を見て勇敢にチャレンジするように、
全職員が、さまざまにチャレンジしてくれるはずです。

こんなにアグレッシブで頼もしい組織はないでしょう。
みんな、神ならぬ生身の人間ですから、
成果が上がることもあれば、
上がらないこともあるでしょう。

その時、
「仕事なのだから、結果を出さなければ意味がない」
と、
何もしていないのと同じ扱いにしてしまうでしょうか?

結果が出る保証のあることしか認めない組織ならば、
結果が出るように組織が敷いてくれたレールの上を走るだけでよい、
まさに指示命令体質の下でしか存在し得ないでしょう。

■ほかにも、上記のように、
普段の生活の中では馴染みのない
自律進化体質の断片を聞くと、
「え?大丈夫?」
「無理でしょう」
「そんなの危険だ」
と直感してしまうことが、いくらでもあります。

というよりも、
目を向ける先にある景色すべてが、
ことごとく、
「え?逆ではないか?」
と感じるものです。

一方、
根本的な価値観を、
指示命令体質から、自律進化体質へと切り替えれば、
論理必然的に世界が変わるので、
なにもかもが、
「当然、そうなるに決まっているよね」
と、常識のように感じられるようになります。

すると、自律進化体質を理解している人同士が、
初めてあっても、
まるで、同郷の幼なじみ同士が遠い地でばったり会ったように、
自律進化体質の同じ景色を語り合うことができるのです。

たとえば、
「自律進化体質では、教育という概念はないよね」
「そうそう」
「自律進化体質では、マインド面が客観的に評価されるよね」
「そうそう」
「自律進化体質では、エンパワーメントはしないよね」
「そうそう」
という感じになります。

ぜひ、まずはみなさんご自身が、
一日も早く、
この、まったく異なる世界へ
視点と発想を切り替えることをお勧めします。

でなければ、
みなさんの部下職員やチーム、組織を、
自律進化組織へと導くことはとてもできないからです。

しかし、思考の習慣を変えることは、
勉強会などの、一時的な単発の施策によってはできません。

思考習慣を変えるということは、
毎日リマインドされる行動習慣によってのみ可能となるのです。

そのための、
自律進化組織づくりの最もシンプルな方法が
「HIT-Bit」
です。

HIT-Bitについては、1Dayセミナーを行なっています。