負責病の実例(2) 「物品購入」

負責病の実例(2) 「物品購入」

■なぜ、自律進化しないのか?

 

それは、上層部・上司が、

部下職員がするべきところを、わざわざみずから責任を引き受けてしまう

「負責病」

になっており、その結果、部下職員が

「依存病」

になっているから、にほかなりません。

 

■たとえば、物品購入の場面を思い浮かべて見てください。

 

部下が、

「○○の物品を購入してほしいです」

と申し出てきた時に、

上司が、

「よし、わかった」

と稟議書を書いて上申し、もし通らなければ、

「すまん。もうしばらく現状でやってくれ。頼む」

と部下に頭を下げている、

……というケースは、珍しくないことでしょう。

 

しかし、上司は部下の手下ではないので、

「部下の要望を叶えてあげることが仕事」

ではないはずです。

 

それなのに、わざわざみずから責任を負ってしまっている状況、

これが

「負責病」

です。

 

■そもそも、その物品が

「やっぱり、どうしても必要だ!」

と最も強く痛感しているのは、その部下職員本人であるはずです。

 

また、その物品の必要性を痛感させられる場面に

誰よりも立ち会っているのが、その部下職員本人なのです。

 

だとすれば、

「○○を購入してほしい」

と申し出てきた職員本人に、そのレポートを書かせるのが良いでしょう。

 

何月何日、何時頃、どこで、誰がいるときに、どんな事態が起きたのか、

誰が、どんな言葉で不満や不信を現したのか?

といった状況をつぶさにレポートに書いて提出させることです。

 

複数の職員が同じ物品購入を望んでいるとすれば、

その職員全員からレポートを挙げさせて、

それらのレポートを添付して稟議書を上げれば、

こんなにリアリティがあり、説得力のある稟議書はないでしょう。

 

■したがって、部下職員から、

「〇〇の物品を購入してほしい」

と申し出があったら、

上司は、

「よし、わかった」

といって稟議書を書き稟議を通す責任を負うのではなく、

「よし、レポートを挙げてくれ。切れ味のいいレポート、待っているぞ」

と答え、

稟議書が通るか通らないかは、部下職員の責任にかかっていることを現してやればよいのです。

 

日頃から、

「よし、わかった」

と上司が引き受けてしまっていれば、

部下職員も、いつまでも依存病から脱却できず、

自律進化組織にはならないのは必然です。

 

■こうした

上司の負責病を引出力へ、

部下の依存病を自立力へと、

組織体質を変えるための日々のコミュニケーション・モデルにしたものが、

患者サービス研究所の提唱する

「HIT-Bit」

です。

 

HIT-Bitを実施すると、

毎日のコミュニケーション・モデルによって、

どんどん現場での気づき・提案・実践・成果などが

システマチックに上がってきます。

 

これによって、

(1) ゴールを明示すること

(2) 進捗を検証すること

の2つが、可能となり、

組織全体が同じ方向を向いて力を発揮することが可能となるのです。

 

■HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。

◆  9月29日(土)13:30〜16:30【東京】

◆  10月28日(日)13:30〜16:30【東京】

◆  11月16日(金)13:30〜16:30【東京】

お申込みはこちらから

https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所

 

なお、以下の方は無料でご参加いただけます。

これまでに

・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある

・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた

・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた

・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた

……に該当(リピート)する方。

 

また、リピートの方が

上席者の方を伴って参加される場合は、

ご同席者の方も無料でご参加いただけます。

 

というのも、

本当に現場を自律進化組織へと変え、

結果を出していただきたいからです。