■日大の対応を見ていて、改めて、学ぶことがありましたので、
備忘のために書いておきます。
大企業、自治体上層部、大学などは、
昭和の時代には誰にも反抗できなかった大きな存在でした。
その感覚が抜けないため、
いまの平成の時代になってもなお、
クレームがあっても
「最後は門前払いしておけば良い」
という感覚のままの人がいます。
特に責任や地位のある人ほど、
旧来の感覚を切り替えられずにいます。
■確かに、昭和の時代は、
個人が発信することは困難でした。
駅前でチラシを配るくらいしか、
世間に訴える方法がなかったのです。
なので、大企業や自治体上層部や大学関係者は、
クレームがあっても、
門前払いにして、
追い払ったり、握りつぶしたりすることができたのです。
■しかし、平成のこんにち、
個人も、インターネットを通じて、手軽に発信できる時代になりました。
ここ数年で、音声や動画を収録することも、
格段に容易になりましたから、
いつのどの態度や言動が収録され、
インターネット上にアップされて、
世間からの社会的責任を問われることになるか、わかりません。
たとえ、大企業、自治体上層部、大学関係者でも、
追い払ったり握りつぶして済ますことができません。
そのプロセスまでもが記録され、
世間に暴露され、
社会から裁かれることが、容易に起こるのです。
■相手が弱者だと思って、ずさんな対応をすると、
そのプロセスが
社会からの非難を浴びる原因になることもある、
ということを踏まえておかなければなりません。
■日大のアメフト前監督・内田正人氏も、
広報担当者の米倉久邦氏も
昭和の時代の感覚を切り替えられずにいる典型例です。
裏でも表でも、誠実な対応をすることが大切な時代になったということです。