■以前、ある市民病院から問い合わせがあり、
お訪ねすることになりました。
患者サービス研究所の
「HIT-Bitプログラムは、
組織改革が進んでいるかどうかの進捗を定量評価できる」
という情報に、
上層部の方々が関心を持って下さったとのことだったからです。
当日、お揃いになったのは、
院長先生、副院長先生、事務長さまほか、の首脳部の方々でした。
そこで、
HIT-Bitが、1日5分のコミュニケーション・モデルであり、
6ヶ月のプログラムで、自律進化組織へと
組織の体質が変わることを説明しました。
その過程では、
進捗状況を定量評価する方法についても詳しくお伝えしました。
すると、院長・副院長のお二方が
「それは、誰を対象に教育するのか?」
と質問されました。
研修は管理職が対象です。
すると、さらに
「ということは、管理職に、自律進化組織をつくるスキルを身につけさせる研修なのか?」
「スキルではありません。
管理職がリードしますが、
自律進化が当り前の組織体質を創るのです」
と答えました。
しかし、お二人は、どうもスッキリと納得できないらしく、
「ということは、管理職に、
自律進化組織を創るスキルを身につけさせるんだな?」
と、しきりに念を押すのです。
実は、この、どうしても、
「スキルを身につけさせる」
という発想から脱却できないことこそ、
指示命令体質の現れにほかなりません。
そして、職員の意思と関係なく
職員を集めて研修を受けさせ、
スキルを身につけさせようとすることこそ、
「負責病」
の典型です。
■指示命令体質においては、
このような思考に陥ることが珍しくありません。
そして、
1.組織創りとは、教育によって行なうものである
2.教育とは、スキルを習得させることである
……といった大前提があるため、
「誰に、どんなスキルを、教え込むのか?」
という発想から脱却できないのです。
しかし、そもそも、
教育をすれば組織が変わるという前提が間違いです。
いくら教育をしても、職員が
「学んだことを現場でぜひ活かしたい」
と思わなければ、
現場では、学んだことが何一つ実践されず、
組織が変わることはないからです。
したがって、
教育とは、組織創りのほんのごく一部でしかありません。
場合によっては研修よりも他の施策がより効果的な場合もあるはずです。
また、もしスキルを身につけさせたとしても、
その職員が
やらなくなったり、
やれなくなったり、
いなくなったりすれば、
またスキルを教え込まなければならず、
永遠に教育し続けるという責任を負うことになってしまうのです。
本当に組織を変えるということは、
永遠に効果が持続する施策を選ぶことになるはずなのですが、
指示命令体質に陥っていると、
教えることで組織創りをするという発想から抜け出らず、
永遠に教育し続ける責任をみずから負う思考になってしまうのです。
■実は、何より重要なのは、
上層部がスキルを教え込むことではなく、
職員がみずからスキルを学びにゆく組織にすることです。
指示命令されなくても、
まして研修によってスキルを教え込まれなくても、
職員一人ひとりが、
みずから気づき、考え、話し合い、実践する
自律進化体質を創ることです。
したがって、
1.組織創りとは、教育によって行なわない方が良い
2.教育とは、スキルを習得させることではない
ということができるでしょう。
スキルよりもモチベーションです。
モチベーションがあればスキルもみずから向上するからです。
教育よりも、職員同士がなんでも話せる体質づくりです。
なんでも話せることで、
職員がみずから気づき、考え、話し合い、実践することが可能となるからです。
そして、
「なんでも話せる体質を創り、モチベーションが向上する」
方法として、実現したのが、
「HIT-Bit」
です。
■HIT-Bitについては、
現在、1Dayセミナーを実施しています。
一過性の施策を卒業し、
本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、
ぜひご参加ください。
◆ 2月15日(金)13:30〜16:30【東京】
◆ 3月11日(月)13:30〜16:30【大阪】
◆ 3月23日(土)13:30〜16:30【鹿児島】
◆参加費:1人当り4,000円
■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」
については、
ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。
A5判、76ページ
1部800円となります。
または、少人数で開催している
1Dayセミナーで詳しくお伝えしています。