今回も、AIがまとめた音声をアップしてあります。
本文は、コントロールバーの下です。
■わたしは、
業界不問、役職・職種・経験不問、参加欠席自由の
「人と組織のマネジメント勉強会」
を、毎月1回、池袋で開催しています。
違う勤務先から集まって経営者も非経営者も混在しているという
珍しいコミュニティになっているので、
上司側の本音、部下側の本音が、
お互いに聞けて、とても勉強になるんですね。
■で、先週の勉強会で聞いた
経営者の印象的な言葉をご紹介します。
それは・・・
「管理職が文句を言えない組織はダメだと思う」
・・・です。
これ、常識的には、
「管理職が文句を言っているような組織はダメ」
となりそうではありませんか?
でも、この
「文句」
が大事なんですよね。
■ところで、
わたしは、他に、
医療機関向けコンサルタントの協会にも所属しています。
この協会は、
びっくりするくらい、危機感がないんです。
一時は3,000人を超えていた会員が、
今年度はついに2,500人も切ったというのに、
そして、執行部は、毎年
「会員を増加しなければ」
と言っているのにいまだに対策チームも設けていないんです。
これが、
自称コンサルタントの先生方が集まった頭脳集団の実態です。
この執行部の特徴は、
「誰も文句を言わない」
です。
■つまり、
「不満」
は、エネルギーであり、
「文句」
はそれが表面化したものだということです。
もちろん、
「文句を言っているだけで行動しない」
では、意味がありませんが、
そもそも、
文句が出るだけの不満があるということは行動する原動力があるということです。
現状に不満があるということは、
「より良くしたい」
という欲求があるということです。
赤ちゃんが生まれた時も、全身全霊で泣いてくれるから
「元気いっぱいで良かった」
と思えるのです。
もし、生まれたばかりの赤ちゃんが、
「あ、ども。こんちわっス」
と落ち着き払っていたら、エネルギーが感じられないので、心配になるでしょう。
「文句」
といえばネガティブに感じる人もいるかもしれませんが、
現状に対して文句も不満もなければ。その人は、
「なんとしてでも変えてやるんだ」
というエネルギーも執念もないということです。
今のような予測不能の激変の時代においては、
つねに違和感を覚えていつも不満を言っている、
そして、
その不満解消のためにみずからどんどん行動する
そんな職員の集団でなければ生き残れないでしょう。
■そこで、お尋ねします。
あなたの組織の現場では、
管理職の方々から、つねに不満の声が上がっているでしょうか?
そして、つねに
「なんとしてでも変えてやるんだ」
と言って行動しているでしょうか?
例えば、
「民間病院の69%が赤字」
と聞いて、
自分たちで自主的に緊急会議を開いたり、部下たちを巻き込んで勉強会を開いたり、
改善案を上申してきたりしたでしょうか?
それとも、
業務をこなして帰るこれまでと変わらない日常でしょうか?
もし、この数字を聞いて文句が聞こえてこないなら、
冒頭の経営者が言ったように
「管理職が文句を言える組織」
にしなければいけないでしょう。
■そこで、お勧めしているのが、
「リーダーズ・ラウンジ」
です。
「自分の文句が正しいのか?」
「文句の言い方がわからない」
「文句をどのように問題提起にするか?」
「どのようにその改善提案を上申するか」
「どのように部下たちを巻き込んで行動するか」
などを独りで悩んでいても始まらないので、
リーダー同士が定期的に相談する機会を持つ、というものです。
そうやって、
みずから文句を言うエネルギーをもち、
みずから行動してより良くしてゆく
自治能力を醸成してゆくのです。
■毎月のHIT-Bitセミナーでも、
このリーダーズ・ラウンジについても解説します。
1日も早く
意図的・作為的に、柔軟な組織づくりを行ない、
いかようにも変化できる可動域の広い組織を目指されることをお勧めします。