◼️上司部下、同僚同士、対患者、その他、
さまざまな人間関係があり、
うまくいかない原因は、
それぞれのケースごとに無数にある、と
多くの人が考えていることでしょう。
しかし、本質を見極めれば、
たった一つ、
「お互いの前提が違うこと」
に尽きるように思われます。
◼️たとえば、
「ここまでが相手の責任」
と思っているのに、
それを果たしてもらえないと、
不満が積もり、しかも何度も、
「ここまで果たして欲しい」
と依頼することになることも
ストレスになります。
ところが相手が
現状が正しい責任範囲だと思っていれば、
「こちらは責任を果たしているのに、
なぜ何度もそれを越えるよう、
依頼してくるのか」
と、相手も不快感を募らせます。
互いの関係性が悪化するのは
目に見えているでしょう。
◼️反面、線引きが明確で、
共通認識があれば、
お互い気持ちよく過ごすことができるばかりか、
その範囲を越えて助けてもらった時には
素直に感謝することができ、
次は自分がお返しをしようと、
心の底から思うことができます。
互いの関係性が良くなります。
◼️さて、みなさんの現場では、
組織は職員に対して、
上司は部下に対して、
責任範囲を明確にしていますでしょうか?
うっかり責任範囲を越えて
「できればあれもやって欲しい
どうせならこれもやってくれ」
と、当たり前の様に
さらなる負荷をかけていないでしょうか?
それは、確実に関係性を悪化するので、
ご注意されることをお勧めします。
◼️共通認識があると良いのは、
責任範囲だけではありません。
お互いの常識の違い
お互いの仕事観の違い
お互いの言語の違い、などについて
確認せずに
「わかってくれているだろう」
と思ってはいないでしょうか?
「わかってくれているだろう」
と思っているから、
それが違った時に
「なんで?」
「いくらなんでもひどい」
「信じられない」
と驚き傷つき、
さらに、
時にはその不満をぶつけてしなうことで、
相手を傷つけてしまうことになるのです。
◼️もし、傷ついたり傷つけたり
したくなければ、
互いの違いに不安を覚えた時に、
前もって相手の視野を確認しておくことが
必要なのではないでしょうか。
「あなたはどういう前提にしたいのか?
自分はこういう前提に立ちたいのだけれど、
どうかな?」
と。