昭和の時代、理不尽耐性が美徳だった

昭和の時代、理不尽耐性が美徳だった

■高度経済成長に支えられ、終身雇用が当り前だった時代には、
「いかなる理不尽にも耐えて定年まで働き続けられること」
が美徳でした。

いわば理不尽耐性がある人が立派だったのです。

しかし、いまはそもそも
「定年まで会社があるかもわからない」
「会社に人生の保証はなく、副業を勧められる」
つまり、
「石に齧りついても働き続けること」が必ずしも正しい時代ではありません。

そのため、
理不尽なことがあれば、社員は病んでしまいます。

パワハラ、セクハラ、オフィスでの喫煙、社員旅行の強制など、
昭和の時代に当り前だったことが、
いまは社員のメンタル不調や離職に直結するから、

会社は、
本気で社員が安心して働ける職場を実現しなければ存続できない
時代になりました。

■「理不尽なことにも耐えて頑張る強さ、いまは流行らないのか?」
という経営者の方へ。

理不尽耐性を美化した象徴のようなストーリーが
いまも人気があるのかどうか?
すなわち、
日本人の理不尽耐性に対する尊崇観念の強さを、
今回、グラフにしてみました。

昭和時代に盛んに作られた忠臣蔵(赤穂浪士)のテレビドラマは、
バブル崩壊による大企業神話崩壊に始まった平成に入って激減し、
2012年を最後に製作されていないようです。

確実に、時代は変わりました。

古い文化を押し付けていては、
新しい世代は心が離れてゆくばかりです。

一日も早く、文化を切り替えることをお勧めします。