■多くの場合、
病院の接遇委員会は、真面目にやろうとすればするほど、
「どうしたら良いのか?」
と悩むことになっています。
というのも、
上層部からは、
「組織全体の意識を高めてほしい」
と望まれており、
各現場で、接遇が定着するためには、
各部署の責任者が、
高い意識を持っていくれていなければなりません。
ところが、接遇委員は役職者ではないことが多いので、
各部署の役職者を動かすことはできません。
ともすれば、その役職者が
「忙しいのだから、そこまでやれない」
「そこまで必要なのか?」
と、消極的であることも多々あるくらいです。
■こうなると、
接遇委員は、必然的に、
動いてくれない現場と
結果を求めてくる上層部との
板挟みにされてしまうのです。
■したがって、接遇を向上しようとするならば、
かならず、
上層部は、各部署の役職者に対して、
「接遇向上は、組織としての取組なので、
率先して推進するように」
と明確に意思表示することが必要なのです。