■組織が同じ方向を向いて進んでゆくためには、
経営者・上層部による
(1)ゴールの明示
(2)進捗の検証
が不可欠であることは、改めて言うまでもないでしょう。
「何としても、こういう組織になってもらいたい」
という想いは、
(1)明示
しなければ、伝わることはなく
(明示しても伝わらないことすらあるのですから)、
さらに、
(2)進捗を検証
しなければ、「何としても」という意識を共有することができないからです。
「言ったら見る」ですね。
そこで、ほぼすべての組織において問題になるのが、
「検証の方法」
です。
■多くの組織においては、
「理念」
は定められているにも関わらず、
検証の仕方がわからないので、絵に描いた餅となっています。
なまじ理念がうたわれているために、
職員からは「綺麗事」「美辞麗句でしかない」と
揶揄されていることもしばしばです。
検証もしないのに、「実践しろ」とだけ言えば、
職員はどう感じるでしょうか?
「また言われた。
素晴らしい考え方だから、否定はできない。
しかし、目の前の仕事で忙しいので、手が回らない。
手が回らなくても、
結局何も言われない。
本気でやらせるつもりがないなら、なぜ言うのか?」
と反発と不信を抱くばかりとなってしまいます。
そのため、
(1)ゴールの明示
(2)進捗の検証
のうち、
これからは、いかに
(2)進捗の検証
をできるかが、
本当に目指すような組織体質を創ることができるか、を
決定づけることになるでしょう。
■そこで、ここからが本題です。
どのようにすれば、理念の実践度の進捗を検証できるのでしょうか?
たとえば
「地域でオンリーワンの医療機関になる」
といった理念は、どのように進捗を測れば良いのか?
まず、
「できていると思う」
という主観評価はあてになりません。
ということは、客観評価、
つまり、客観的事実を収集することです。
たとえば、患者さんから
「わたしはバスで40分かけて通っている。
途中にたくさん病院はあるけど、やっぱりここなのよね」
と言われた事実があれば、
それは紛れもなく、
その患者さんにとっての「オンリーワン」となっている証拠です。
あるいは、患者さんから
「こちらの看護師の○○さんは、どんな相談でも聞いてくれる。
他の病院では、まずないのです」
という言葉も、
患者さんが「オンリーワン」と感じていなければ、聞かれることはありません。
「あなたの顔が見たくて寄ったよ」
と、すでに通院していないのに、
わざわざ部署を訪ねてくれる患者さんがいたら、
それも「オンリーワン」ではないでしょうか。
このように、客観的な事実を収集することによって、
「オンリーワンの病院を実現できているか?」
を定量評価することができるのです。
■これが習慣的にできるようになるには、
いくつかのポイントが必要です。
- 各部署のリーダーが、常に現場の事例を挙げてくるルールにすること
- そのためには、各部署で職員同士が、「こんなことがあった」と伝え合うルールにすること
- そのためには、職員同士がどんなことでも話し合える関係性を築くこと
HIT-Bitを実施すると、
毎日のコミュニケーション・モデルによって、
どんどん現場での気づき・提案・実践・成果などが
システマチックに上がってきます。
これによって、
(1) ゴールを明示すること
(2) 進捗を検証すること
の2つが、可能となり、
組織全体が同じ方向を向いて力を発揮することが可能となるのです。
■HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。
◆ 9月29日(土)13:30〜16:30【東京】
◆ 10月28日(日)13:30〜16:30【東京】
お申込みはこちらから
https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所
なお、以下の方は無料でご参加いただけます。
これまでに
・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある
・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた
・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた
・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた
……に該当(リピート)する方。
また、リピートの方が
上席者の方を伴って参加される場合は、
ご同席者の方も無料でご参加いただけます。
というのも、
本当に現場を自律進化組織へと変え、
結果を出していただきたいからです。