■しばしば、研修の依頼をいただくことがありますが、
お引き受けするにあたり、
最も気になるのは、
「職員の方々は、その研修を受けたいのか?」
ということです。
「ぜひ、先生に頼みたい」
とご指名いただくところでは、
職員の方々へも、
「こんなテーマで、こんな話が聞けるから、ぜひ参加しましょう」
というアナウンスが行き渡っていて、
参加者の目が違うと、いつも感じます。
そして、そんな現場では、後日、
「その後、こんなことを始めました!」
「こんな事例が現場でありました!」
といったお知らせをいただき、
研修を活かして下さっていることが伝わってきます。
■研修ご担当者と職員の方々とのコミュニケーションが乏しく、
現場が受講したいという気持ちが無かったり、
そんな状況が作られていない病院では、
職員にとっては、
「望まざる研修を受けさせられる」
だけですから、
一生懸命聞きたいとも
聞いたことを現場で活かしたいとも感じられないのは
当然でしょう。
■言って見れば、研修の効果は、
「受講者の気持ちと研修コンテンツの掛け算」
です。
どちらかが100点でも、
もう一方が0点なら、
その効果は0点になる、というわけです。
研修は
研修開始時刻を迎える前に、
その効果が決まっているのです。
■では、どうすれば良いか?
もし、研修担当者として、
受講後アンケートなどに現れる
「受講者満足度」
を上げたければ、
研修ご担当者は、
現場と研修講師とのコミュニケーションを充分にして、
講師には
「これぞ現場から求められているコンテンツ」
を用意させ、
現場には、
「この研修こそぜひとも受けたい」
という気持ちを醸成すれば良いということです。