結果の質を変えるには、関係の質を変えよ(1)

結果の質を変えるには、関係の質を変えよ(1)

■マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授は、
こう言っています。

「結果の質を上げるためには、
行動の質を変えなければならない

行動の質を上げるためには、
思考の質を変えなければならない

思考の質を上げるためには、
関係の質を変えなければならない」

■昭和の時代には、
結果重視の文化だったこともあり、
結果の質ばかりが問われました。

しかし、
定型的な業務をこなせば結果が変わる時代だったので、
どんな組織でも、
「行動の質を変えれば良い」
と考えがちでした。

実際、マニュアルを見直し、
業務を定型化すれば効果が上がったのです。

■ところが、平成になると、
製造立国からサービス産業へと
世の中が移り、
定型的な仕事や
マニュアル的な管理が通用しなくなって来ました。

一人一人が
「どうすれば良いのか?」
を考えて対処することが必要となったのです。

つまり、
「本当にこれで良かったのか?」
「良い結果にするためには、何を変えれば良いのか?」
と、
「思考を変えなければいけない」
ことに気づいたのです。

■ところが、令和になると、
一人一人が、業務のやり方をマイナーチェンジすれば
乗り切れるものではない、ということが
わかって来ました。

そもそも、
「その結果を出さなければならない」という前提自体が
正しいのか?
という次元の違う視点を持たなければならない時代になったのです。

そして、それは、一人で勝手に変えることが
多くの人に迷惑をかけてしまうことにもつながります。

それは、つまり、
部署内の同僚や、
他の部署や
他の組織との間で、
「どのように共通認識を持つか?」
「どうすれば、周囲から、理解や協力を取り付けられるか?」
というように
「関係を変えなければいけない」
ということに他なりません。

■つまり、いよいよ
「関係の質」
を変えなければならない時代になったのです。

この
「関係の質が大事」
ということは、昨今、しばしば言われています。

「質の良い関係を創らなければいけない」
ということです。

では、
「質の良い関係」
とはどんな関係でしょうか?

このゴールがわからなければ、
ゴールにたどり着くこともできません。

この、最も重要な概念
「質の良い関係とは」
を、次回、明らかにします。